スクモ/三ノ瀬
【渡礁について】
足場は斜めになっていますが、渡礁はしやすいと思います。
まず、磯に上がって、左前方に進みますと、鉄柱を立てる場所がありますので、ここに鉄柱を立て、これに荷物を掛けていくとよいでしょう。
また、その鉄柱の付近は、荷物が置きやすくなっており、一時的にであれば、そのまま置いても問題ないと思いますが、滑落しやすい物は、繋いでおいた方が無難です。
あと、ここ以外の鉄柱につきましては、船が着く場所から少し離れているため、そこまで荷物を運ぶと面倒になりますし、時間も掛かってしまいますので、後回しにした方がよいと思います。
なお、潮位によっては、船が着く位置と荷物を置く場所に、いくらか距離ができ、多少面倒となりますし、磯が濡れている時は、滑りやすい場所もありますので、注意をして下さい。
【鉄柱について】
まず、南側(船から見て左側)に、鉄柱を立てることが出来ます。
基本的には、荷物を掛けておくために使うことになり、水道側を狙う時には、ここに、玉網などを掛けておくと便利です。
また、北側(船から見て右側)の少し高い場所にも、鉄柱を立てることができ、こちらも、基本的には、荷物用として使うことになります。
僕は、こちら側の鉄柱には、ロッドケースなどを掛けておくことが多いです。
荷物が少ない場合には、どちらか1本だけを立てるというのもありかもしれませんが、斜めになっている足場を移動する際、鉄柱を掴みながら移動しますと、安全性が高くなりますので、2本とも立てておくことを、おすすめします。
なので、渡礁の際には、2本の鉄柱を持っていって下さい。
あと、北側の先端付近にも、鉄柱を立てる場所があります。
ここを釣り座にしますと、釣りやすくなるようには思えますが、足場が狭いですし、そこに移動する場合にも、滑落の危険を伴いますから、あまり、おすすめできません。
【荷物について】
南側(三ノ瀬本島側)は、荷物を置きやすくなっており、クーラーなどの大きな物は、この辺りに置くとよいでしょう。
ただ、斜めになっている場所も多く、ちょっとした弾みで、滑落してしまう恐れがありますので、滑落しやすい物は、鉄柱に繋いでおくことを、おすすめします。
また、すべての物をこちら側に置きますと、少し窮屈になるため、あまり使わない物は、北側の鉄柱を利用するとよいと思います。
ですが、こちら側につきましては、荷物を上手く配置しないと、磯の上を移動する際の邪魔になることもありますので、注意して下さい。
なお、迎えの船を待つ際には、荷物を、なるべく下の方に移動させておきますと、荷物の運搬がスムーズに行えます。
その際、段差などを利用しますと、斜めの場所に置いていても、滑落の心配は少ないのですが、不安であれば、鉄柱を立てたままにし、それに繋いでおいても構いません。
【足場について】
斜めになっている場所が多いですが、あまり気になりません。
随所に、足を置きやすい場所がありますし、上の方は、滑りやすい場所も少ないですから、比較的、安全に釣りが出来ると思います。
とはいえ、北側の釣り座の辺りなどは、油断していますと、滑り台のように、海まで落下する危険性もありますので、注意が必要です。
また、潮位が低い時には、下(磯際)まで降りることが可能で、こちらに移動した方が、釣りやすくなることも多いのですが、磯際は、滑りやすい場所もありますし、波が駆け上がってくることもあります。
移動する際には、十分に注意をして、移動するようにして下さい。
あと、隣の岩場と、その手前の小さな足場にも、移動することが可能です。
速い下り潮の時には、こちら側に移動した方が、釣りやすくなりそうですが、移動の難易度は、高めとなっており、移動の際に、海に落ちたケースもあるようです。
僕が、移動するのを止めているくらいですし、潮位が低く、海が穏やかな場合を除きますと、こちら側への移動は、あまりおすすめしません。
なお、シューズのソールにつきましては、スパイクソール、ビブラムソールでも構わないと思いますが、岩場がゴツゴツしていますし、頻繁に移動していますと、足への負担が大きくなりますので、フェルトスパイクがよいと思います。
【潮などについて】
北~北西(海の方を向いて左方向)に流れるのが下り潮で、こちらが本命の潮となります。
ただ、潮の速さとか、満ち引きなどによって、流れる向きが変わってくることもあり、他のエリアと違う向きに流れたりすることも、珍しくありません。
それこそ、三ノ瀬本島を挟んで、反対側にあります三ノ瀬2番と違う向きに流れることもあるくらいです。
また、三ノ瀬本島との間の水道は、水深が浅くなっていますが、湧きグレも多く見られ、狙ってみると面白いかも。
ちなみに、この水道では、ルアーで、ヒラスズキ、モンツキなどが、ルアーでよく釣れますし、青物が入ってくることもありますので、ちょくちょく気にしておくとよいでしょう。
なお、この三ノ瀬スクモは、沖の島の中でも、屈指の魚影の濃さを誇り、60cmオーバーの尾長など、数々の大物が釣れている超一級磯です。
あと、うねりにも意外と強く、三ノ瀬2番の方が使えなくても、このスクモだけは使えるといったケースも少なくありません。
ちなみに、三ノ瀬にあるのがスクモ、二並島にあるのがスクモバエとなっていたはず。
ただ、真相は定かではありませんし、どちらも、スクモと呼ばれています。