沖の島釣行 328回目(2023年38回目)


沖の島釣行 328回目(2023年38回目)

2023年11月30日(木)
岡崎渡船/二並島
・東の1番(二並島)
出船 05:30 納竿 14:30
乗船客 約20名(大会+僕)
曇り
最高 16.6℃  最低 8.1℃(宿毛)
水温 20.5℃
潮 上り

来る途中、窪川(四万十町)の辺りで、気温が8~9℃になっていましたし、片島港に着いてからも、それほど寒く感じませんでしたので、前回と比べ、アンダーウェアを少し厚手のものにした程度で済ませてみたのですが、これが、完全に失敗。
出船前頃から、風が吹き始め、そのせいもあって、寒くなってきます。
出船の直前だったため、着替えに戻ることもできず、そのままの服装で、釣りに臨みましたら、磯の上は、強風が吹き付けて、かなりの寒さ。
冷え性の僕には、かなり辛い状況で、今回は、磯の上でのブログ更新を見送りました。
もっとも、ブログを更新しなかったのは、寒かったとか、風が吹いていたとかより、キツすら釣れず、何も起こらなかったからという方が、大きいのですが。
そして、何も釣れなかったため、今回も、釣行記を書くのが、難しかったという。

今回は、高知精鋭会の大会ということで、賑やかな船内になっています。
ちなみに、高知精鋭会の方以外の客は、僕一人という状況。
他のお客さんは、問い合わせの際に、大会と聞いて、敬遠されたのかもしれませんが、それ以前に、この日は、10m超の強風予報になっていましたので、そのせいなのかも。
実際、出船されていなかった渡船やさんも、いくつかありましたし、出船があった渡船やさんも、かなり少ない人数で出船されていましたので。
とはいえ、風の島とも呼ばれる沖の島。
この時期でしたら、この程度の風は、珍しくありません。
釣れている時期でしたら、少々風が強い日でも、お客さんで賑わっているはずで、それこそ、風裏になりますノコバエ回りの当番船の出船がないなんて、考えにくいことです。
やはり、お客さんが少ないのは、釣果が出ていないことが、一番の原因なのかも。
ガソリン代をはじめとして、色々な物が高騰している状況の中で、釣れていないと聞けば、足が遠のいても仕方ありません。
ただ、後でも少し書きますが、沖の島の方も、少しずつ状況が上向いているようですから、これから盛り上がっていってくれることに期待したいです。

今回は、二並島回り。
まずは、東のハナへの渡礁から始まります。
大会ということですから、お手伝いをする必要はないのでしょうが、皆さん、よく知った方ばかり。
お手伝いをしながら、お話するのも楽しいかなと、いつものように、前に出て、渡礁のお手伝い。
なお、二並島回りは、東のハナの周辺を除きますと、北西風に弱い磯が多く、さらに、今回は、ノコバエ回りの渡船やさんが、出船されていませんでしたので、東のハナの高場と低場への渡礁が済んだ後は、風裏になりますノコバエの方に回るとのこと。
そのため、低場への渡礁をお手伝いした後、船室に戻ろうとしていましたら、船長から声が掛かり、「柴田君、1番に行こうか」と。
そういえば、前回の帰り際に、「大会で、お客さんが多いなら、東の1番とか低場の横とかでも…」などと話したのを思い出しました。
ちなみに、東の1番には、今年の2月に、2回上げてもらっていますが、尾長どころか、キツとか餌取りすら釣っていません。
潮があまり動かない磯で、どこを攻めてよいのか分からず、特に苦手な磯の一つです。
なので、ノコバエの方に行かれるのであれば、僕もそちらの方が良い気もしたのですが、大会の方が優先となるため、どこの磯が空くのか分からないのが現状。
それに、単独釣行の僕が、尾長狙いを続けていこうと思えば、この東の1番に上がる機会も増えてくるでしょうから、調査という意味も込めて、上げてもらうことにしました。
というか、大会でバタバタしている中ですので、船長の指示に従うのは、当然かなと。

ということで、今回の磯は、東の1番。
足場が良く、割と広くなっていますので、普段であれば、適当に、荷物を置いていても、全く問題がないのですが、今回は、荷物を飛ばされる可能性があったため、鉄柱付近に集めて、繋いでおきます。
ただ、正直な所、東のハナの高場と同様に、北西の風には強いだろうと思っていた分、ここまでの風というのは、想定外。
まぁ、北寄りの風だったことも原因なのでしょうが、まともに風を受けることになり、釣りのしにくさ以前に、とにかく寒い!!
しかも、足場が低いため、大きめの波が来ますと、飛沫を浴びることになりますし、ここに上げてもらったのは、失敗だったかも。
ですが、ここは、大型尾長の実績もある磯。
すぐ近くには、東のハナの高場もありますし、尾長という夢を見るには、悪くありません。
それに、いつも書いていますように、下手くそな僕の場合、べた凪の釣りがしやすい日より、こういう荒れ気味の日の方が、まぐれが起こりやすいはず。
そう思うことにし、気合いを入れて、餌を撒いていくものの、尾長の姿は、一向に見えてきません。
さらに言いますと、餌取りの姿も少なく、前回までの東のハナではたくさん見ましたイサギの姿も見えず、怪しげな雰囲気。
もっとも、曇天で光量が少なく、おまけに、風で海面がざわついていますので、見落としている可能性もありそう。
また、この磯のことは、まだほとんど分かっておらず、餌を撒くポイントが間違っている可能性も否定できませんので、取り敢えず、バッカンだけを持って、あちこちの様子を見て回ることに。
すると、魚がよく見えるのは、東のハナ向きではなく、本島向きの方。

ただ、よく見えているといっても、最初に餌を撒いていました、東のハナ向きよりはよく見えるというだけで、魚の数は、かなり少ない状況。
また、表層付近に見える魚は、たまに寄ってきますタカベくらいで、ターゲットとなりそうな魚は、深い所にちらっと見える程度。
これが、尾長なのか、キツなのか、タマメなのか。
ですが、何も見えていない場所を攻めるよりは、いくらかでも、魚の影がある方が、期待できそうですし、こちら向きを釣り座にすることに。
あと、上り潮と聞いていたため、最初は、東のハナ向きに餌を撒いてみましたし、実際に、表層付近は、上りの向きに流れていたのですが、どうやら、下の方は、逆の向きに流れている様子。
餌を撒いてみないと分からないというのも情けない話ではあるものの、元々、潮を見るのが苦手な上に、風が強くて、表層がざわついている時ですと、ほとんど分からなくなってしまいます。
そういう意味でも、磯を移動しながら、餌を撒いてみたのは、正解だったかも。

もっとも、仮に、これが正解だったとして、狙いの魚(尾長)に辿り着くためには、まだまだ多くの壁を越えないといけません。
そして、下手くそな僕の場合、この壁が、普通の人よりも、遙かに高いという。
なので、期待するのは、運良く、抜け道が見つかること。
何かの弾みで、
抜け道の入り口が見つかり(尾長が掛かり)、
その道に通り抜けることの出来るだけの大きさがあり(掛かったのが、僕でも獲れる可能性のある魚で)、邪魔なども入らず(シモリに突っ込まれたりせず)、
運良く、通り抜けることができる(取り込むことに成功する)。
果たして、そんなに上手くいくことがあるのか。
そう言われますと、疑問に感じないでもありませんが、僕の釣りなんて、そんなもの。
年に数回あるかないかのラッキーヒット、それに期待をして、釣りをするだけです。
ただ、ラッキーヒットなんて、そうそう起こるはずもなく、魚も浮いてこないまま、前半戦は、何もないまま終了。

で、見回りの際、状況を聞いてみますと、高場では、北の地向きだけ、尾長が見えており、高場のそれ以外の場所と、低場の方では全く見えていないとのこと。
しかも、低場に上がられた三人の方のうち、お二人は磯代わりされるようです。
さて、僕はどうするべきなのか。
ここまで、キツすら釣れていないとはいえ、朝のうちは、仕掛けの準備もせず、餌だけを撒いており、竿を出したのは、8時半過ぎ。
見回りにこられたのが、9時前でしたので、まだ30分も釣りをしていませんから、状況が掴み切れていないのが現状。
ただ、北の地向きで尾長が見えているなら、ここでもチャンスはあるのかも。
が、その一方で、厄介なのが風。
まともに吹き付けてきて、釣りがしにくいだけでなく、かなり寒いですし、この後も、収まる予報にはなっていませんので、風裏になるポイントへの磯代わりもありなのかも。
そんな感じで、迷う所ではありますが、ゆっくりと考えている時間もありませんし、さっさと決めないといけません。
そして、決めたのが、東の1番への残留。
先程も書きましたように、この磯は、この先、上げてもらう機会が増える可能性もありますので、状況の確認もあわせて、残ってみようかなと。

というわけで、後半戦も、ここで頑張るわけですが、考えてみますと、低場が空いたのであれば、そこに磯代わりする手もあったのではないかと。
北寄りの風の場合、低場の方が風を遮りやすいですし、ぽつんとあるこの東の1番より、背後に壁がある低場の方がマシなはず。
また、尾長が見えていないとはいえ、イサギなら、低場の方がチャンスがありそうですし、過去の実績なども、東の1番よりは遙かに上。
それに、低場に残られた方は、よく知った方ですし、さらに、高場の方ともお話しやすい状況になりますので、こちらの方が楽しく釣りができたかも。
まぁ、船が出てしまってからでは、どうしようもありませんが。
あと、先週まで東のハナの高場と低場で、玉砕し続けてきましたから、無意識のうちに、東のハナを避けていた部分があったのかも。

ただ、いずれにせよ、残ると決めたわけですから、尾長が釣れることに期待して、頑張らないと。
もっとも、頑張って釣れるようなら、苦労はしないわけで、後半戦に入ってからも、何もない時間が延々と過ぎていきます。
たまに、小さなキツは釣れるものの、イサギすら釣れず、クーラーは空っぽのまま。
しかも、予報通り、風が収まることはなく、なかなか厳しい状況。
さらに、その風によって、こんなハプニングも。

竿を置いて、餌を撒いていましたら、突風で、ロッドホルダーが倒され、竿がそのまま海の方へ。
奇跡的に、いい感じで倒れてくれたため、水没することもなく、ダメージも少なかったのですが、一歩間違えますと、大惨事でした。
なお、この動画、新しいアプリになったことで、使い方がよく分からず、画質がよくありません。
また、音声が入っていないのは、故意によるものです。
あまりにも酷い奇声を発していたため、外しました。
でも、これまで、ロッドホルダーごと倒れた経験なんてないですし、今回も、しっかりと打ち込んでいたつもりでしたが、打ち込んだ割れ目の方向と、風の向きがぴたりと合ったということでしょうか。
油断は出来ないということかなと。
でも、竿とリールを失っていたら、釣りどころではありませんでしたし、状況によっては、年内どころか、数ヶ月釣りをお休みにするなんてこともあり得たわけですので、本当に助かりました。

で、この後につきましては、一々、タイムラインごとに書いていく内容もありませんので、ざっと書いておきますと、小さなキツ以外で、釣れた魚は、この2匹のみ。
1匹目が、ヘダイ。

これが釣れる時は、良い潮の時だったのか、悪い潮の時だったのか、忘れましたが、今回の状況を考えますと、後者だったのでは。
そう思っておくことにしましょう。
なお、意外にも、この魚を釣るのは、これが初めて。
まぁ、釣った魚の種類が一つ増えただけで、あまり嬉しくはありませんが。
そして、もう1匹は、オオモンハタ。

これは初めて釣った魚ではありませんが、フカセ(オキアミ)で釣ったのは、初めてかも。
そして、今回の釣行の中で、ウキ以外で、唯一、玉網を使った魚でした。
口の中がオキアミだらけでしたので、餌に困っていたのかも。
でも、こんなのを釣ってしまうというのは、ある意味、何も釣れないより恥ずかしいのではないかと。
ただ、割とパワフルな引きで、楽しめましたし、良いお土産になりましたので、僕的には、ラッキーでした。
しかし、ラッキーヒットに期待してと書きましたが、こんな形で訪れるとは。
次は、是非とも、尾長でのラッキーヒットに期待したいものです。
あと、切られたのが3回。
いずれも、沈めていっている時に掛かったもので、しかも、すべて瞬殺でしたので、正体は分かりません。
とにかく、凄い速さで、掛かった瞬間、何もできないまま、バチッ。
1回目は、もしかしたら尾長だったかもと、ドキドキしてみたものの、2回目、3回目とやられるうちに、タマメだったのではないかと思い始めてきました。
タマメは、すぐ目の前で、浮いているオキアミに、ガボガボしていましたし。
まぁ、獲れなければ、何を言っても同じなのでしょうが。

ということで、開幕7戦目となりました今回も、見事に惨敗。
しかも、今回は、帰った後で確認しました海中映像に、グレの姿が写っていた分、より悔しい結果になったのも事実で、情けない限りです。
出口のないトンネルに入り込んだような状況ですが、まぁ、僕の道(釣り)は、高知道と同じで、トンネルだらけ。
しかも、長いトンネルばかりで、時には、通行止めがあったりもします。
でも、いつかは到着できる(尾長が釣れる)と信じて、通い続けるだけかなと。
それに、僕の場合、どんなに釣れなくても、毎回の沖の島釣行が、楽しいですし、今回も、知り合いの方々と、たくさんお話ができ、楽しい1日を過ごせました。
なので、今回の沖の島釣行も、大満足!!と言ってよいでしょう。

なお、東のハナの高場では、途中から、北の地向き以外でも、尾長が見えてきたとのこと。
今回は、風の向きが厄介で、かなり釣りにくかったと思われ、40cm台の尾長1匹に終わったようですが、見えている尾長は良い動きをしていたようですので、状況が良い日に行けば、チャンスなのかも。また、いつものように、イサギは釣れていましたし、今後の展開に期待したいです。
あと、サイズこそ、あまり大きくないものの、各磯で、口太が釣れていました。
ノコバエ周辺は、北西風の風裏になるエリアですし、ここでのグレの釣果は気になる所。
まだお客さんが少ないこともあり、釣果は出ていませんが、餌が入るようになってくれば、上向いてくるのでは。
それと、これは、今回の状況ではないのですが、尾長も含め、グレを狙うなら、姫島(の南面)が期待度が高そうとのことで、実際、50cmオーバーの尾長も釣れているようです。
ただ、いつものように、姫島周辺には、サメがたくさんいて、これの対策が必須とのこと。
多少面倒ですが、サメよけのサメを持参して、姫島周辺を狙ってみるのも面白いかも。

さて、来週は、火曜日の二並島回りで行こうと思っていましたが、現時点では、ほとんどのサイトで、雨の予報になっています。
そして、当然のように、予約は入っていません。
天気予報が変われば、チャンスはあるのでしょうが、夏の時期と違って、この時期は、予報が変わりにくいですから、火曜日の釣行は、難しいかも。
なお、いつもと同じように、水曜日以降にも、行けるようにしてありますが、木曜日以外であれば、釣行自体を見送るかもしれません。


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