沖の島釣行 324回目(2023年34回目)


沖の島釣行 324回目(2023年34回目)

2023年10月31日(火)
岡崎渡船/二並島
・東のハナ高場(二並島)
出船 05:00 納竿 13:45
乗船客 9名
晴れ
最高 23.2℃  最低 14.5℃(宿毛)
水温 24.1℃
潮 上り

朝は、相当涼しく、いや、相当寒く、アンダーウェアを防寒タイプに変えようと思ったくらいでした。
そして、寒くなってきますと、いよいよ、本格的なグレシーズンに突入ということになりますので、寒い朝は嫌いではありません。
ただ、今回、寒かったのは、出船前の時間だけで、磯に上がりますと、気温がグングン上昇し、弁当船までには、上着を脱いでいました。
また、ここ最近、車に付着する虫が少なくてよいなと思っていましたら、今回は、フロントガラス、バンパー、ナンバープレート、サイドミラーなど、あちこちが、虫だらけ。
さらに、水温も、まだ24度台のようですし、夏の名残を色濃く残しているといった感じでした。

なお、昨日、「今日の磯は」のブログに、釣れた時か、ハプニングが起こった時以外は更新しないと思いますと書きましたが、そのブログ以降、磯の上での更新はなし。
つまり、釣れなかったということです。
そのため、今回のブログは(も)、内容が薄いブログになっています。

今回のお客さんは、全部で9名。
そこそこの人数と言いたい所ですが、このうちの4名の方は、海外から来られた4人組の方。
さらに、普段は他の渡船やさんを利用されておられる方とか、初めての方とかもおられ、一歩間違えば、出船がなくてもおかしくなかったとも。
片島港の駐車場もガラ空きでしたし、出船されている渡船やさんも少なく、平日とはいえ、寂しい感じでした。
ただ、上物のシーズンには、まだ少し早いというのも事実で、特に、今年は、釣れ始めるのが遅れている状況。
また、10月の後半ということで、ルアーのお客さんが減ってくる時期。
さらに、先日の日曜日には、G杯の予選があり、今週の日曜日は、宿毛のグレパラダイスカップ。
参加された方、参加予定の方、そういった方もおられるでしょうから、ある意味、仕方ないのかなと。

さて、今回の二並島回り。
もちろん、上物(フカセ)がメインですし、気持ちだけは、尾長狙い。
餌の方も、シーズン中とまではいかないまでも、そこそこの量(ボイル3枚、赤アミ6枚)を用意してきています。
ただ、泊まりの2人組の方がおられ、4人組の方もおられますので、東のハナは難しそう。
僕の場合、基本的は、単独釣行となることが多いですし、それこそ、シーズン中には、東のハナなどの有名な尾長場には、上がれる可能性が低くなってしまいますから、今シーズンの目標の一つとして、尾長狙いが出来る磯を増やすこと、正確に言いますと、尾長狙いをしたつもりになれる磯を増やすこと、というのがあります。
なので、今回は、あまり使われていない磯、上がったことがない磯なども含め、いくつかの磯をピックアップしてきたのですが、泊まりの2人組の方が東のハナの低場に上がられ、さらに、4人組の方が、高い場所を敬遠されたため、僕に、東のハナの高場が回ってくることに。

まさかの、3週連続での高場。
嬉しいような、嬉しくないような不思議な感覚です。
というのが、この東のハナの高場。
沖の島の中で、最も有名で、最も人気のある磯。
もちろん、尾長の実績は、文句なしのナンバーワンですし、ここに上がれただけで十分と思われる方も少なくないはず。
実際、僕自身も、一番好きな磯ですし、上げてもらえただけで満足感を感じるのも事実です。
ただ、その一方で、下手くそな僕にとっては、釣れない可能性が最も高い磯ということにもなり、
ここに上げてもらうのは、今回で37回目となりますが、釣れたのは0回。
妥協したとしましても、わずか2回ということに。
ここまで、釣れていない磯は、他にはないはず。
この東のハナの高場、大型の尾長のみを対象にしているような風潮があり、口太とか、イサギとかはもちろんのこと、40cmくらいの尾長であっても、釣れたうちに入らないような雰囲気を醸し出しています。
さらには、ここで口太とかイサギとかを釣っても仕方がないと言われる方も少なくありませんし、実際、目の前に大量の湧きグレとかイサギとかいても、無視される人の方が、圧倒的に多いくらいです。
もっとも、抜群に魚影が濃く、釣れる魚の種類も多い磯ですから、尾長に拘らなければ、釣れる可能性は高くなりますし、僕自身は、口太でも、イサギでも、釣れてくれたら嬉しいというのが本音。
それこそ、東のハナで釣れるイサギは、他の磯で釣れるイサギよりも、太って美味しいことも多いですし。
なので、何でもありのスタイルで臨めばよいのかもしれませんが、せっかく上げてもらったのであれば、尾長を狙いたくなり、そして、格好つけで、感化されやすい僕は、釣れもしないのに、尾長狙いの振りをして、撃沈を繰り返しているということ。
何でもよいので釣れた方が楽しいと思うのか、釣れないことを覚悟で狙いを絞るのか。
この辺りは、人それぞれなのでしょうが、下手くそな僕に、釣れもしない尾長狙いをさせたくなるわけですから、そういう意味でも、東のハナの高場は、やはり、別格なのかなと。

ということで、今回も、東のハナの高場。
以前にも書きましたが、東のハナ高場は、広い磯で、釣り座が多いため、一人で上がりますと、釣り座の選択に困ります。
特に、僕のような下手くその場合、どこを狙ってよいのか分かりませんので、まずは、バッカンだけを持って、北東の先端付近から、船着きまでを、様子を見ながら動いてみます。
先週、先々週と、尾長の姿は見えませんでしたし、尾長が釣れたという話はもちろんのこと、尾長が見えていたという話も、ほとんど入ってきていない状況。
それでも、この時期は、一気に状況が変化することもあり得るはずですし、尾長が見えてくることに期待して、餌を撒いていきますが、尾長の姿は確認できません。
もっとも、僕には見えていないだけで、実際には、いるのかもしれませんし、そもそも、餌の撒き方自体に問題があることが濃厚。
餌を撒く場所が分かりませんし、撒き方も分かりません。
なので、見えてこなくても不思議ではないのでしょうが、シーズン中の良い時であれば、僕が適当に撒いても、たくさんの尾長が浮いてくることがありますので、少なくともそのような状態ではなさそう。
また、先週と比べ、魚の数も少なそうで、状況が良いとはいえないのかも。
尾長が見えていない中、中途半端に荒らすよりも、竿を出さない方がよいとも聞き、格好つけの僕も、それを真似してみたりもするしますが、長くても2時間、早ければ、30分程度で限界がきてしまいます。
じっと待っているのが耐えられなくなり、イサギでも何でもよいから、釣りをしたいと。
この辺りも、本気で尾長を狙いたいなら、考えなければいけないことなのかも。

で、取り敢えず、釣りを始めていくことにしたわけですが、最初に選んだのは、ルアー。

ルアーなら、磯を荒らすことも少なそうですし、潮の流れを確認できるメリットも。
そして、あわよくば、ハガツオでも釣れないかなと。
そう思って、ルアーを投げ始めたわけですが、ルアーを投げながら、足元付近には、餌を撒くという、何とも中途半端な行動。
そんな状態で、釣れるはずもなく、待っていたのは、根掛かりの洗礼。
立て続けに、 2個のパワーブレードをロスト。
ルアーは、強制終了です。
ちなみに、パワーブレードは、もう1個持っていたのですが、これは、ナブラが起こった時に備えて、撮っておこうと。
これまた中途半端な行動。
何でもありで、何でも楽しみたい、これが僕のスタイルなのですが、色々と手を広げる分、すべてが駄目になることが多く、それなら、何かに絞っていった方が、釣れる可能性も高くなり、より楽しめるのではと思い始めています。

そして、ルアー竿を置いて、上物(フカセ)の準備に取り掛かりますが、ここでも、意味不明な行動が炸裂。
尾長用の竿と合わせまして、湧きグレ用の竿も準備します。
今回は、もちろん、尾長狙い。
そして、先程も書きましたように、この磯に上がった時には尾長狙いに徹するという、無意味な格好つけをしているにも関わらず、クーラーが空っぽでは格好悪いから、口太でも確保してやろうという算段。
ここまで中途半端な行動をしている人は少ないでしょうし、今、ブログを書いていて、自分でも恥ずかしくなってくるくらいです。

で、まずは、北東の先端を釣り座に、釣りを始めていくわけですが、見えているのは、おそらくキツ。
そして、仕掛けを入れてみましても、掛かってくるのは、キツばかり。

やり取りの練習になるような大きめのキツでもなく、また、抜き上げられるような小さなキツでもなく、まさに、僕の釣りを象徴しているような中途半端なキツばかりが、掛かってきます。
また、早い段階で、お土産を確保しておくのも悪くないかなと、イサギを狙ってみますが、こちらは、持って帰るのを躊躇するような小さなサイズばかり。

ちなみに、イサギはそこそこいましたし、浮いてきている時には、1ヒロとかでも掛かってきていました。
それこそ、イサギ狙いに徹しましたら、結構な数が釣れたと思われますが、とにかく、サイズが小さくて、どれもこれも、30cm弱のものばかり。
十数匹釣ったにも関わらず、持ち帰ってもよいかなと思える30cmを越えたサイズのイサギは、3匹しか釣れませんでした。
なお、釣れたといっても、狙って釣ったのは、数匹で、あとは、たまたま釣れたもの。
キツばかりの中に仕掛けを入れるのもどうかなと思いますが、それでも、もしかしたら、尾長が混じっていて、何かの弾みで掛かってくれるのではと、そういった期待感があるのも事実です。
ただ、茶色に見えるイサギの群れの中に仕掛けを入れた場合、掛かってくるとしましたら、ほぼイサギ。
さらに言いますと、キツの群れの中に仕掛けを入れても、イサギが掛かってくることはあるわけですから、梅雨時期などのように、イサギを持ち帰りたいと思う時でなければ、わざわざ、狙う必要はないかなと。
なので、今回は、最初の数回を除き、イサギの群れの中に、仕掛けを入れることは、しませんでした。これもまた、僕の、中途半端な格好つけといった所でしょうか。
なお、低場の方では、イサギはあまり見えていなかったとのこと。
確かに、高い位置から見ている分、高場の方が見やすいですし、あと、潮も、基本的には、上りでしたので、高場の方が有利だったのかも。
また、低場の方は、集魚剤を使われていたようで、これが影響した可能性も。
僕の中では、イサギも、集魚剤より、赤アミの方が浮いてきやすいと感じていますが、どうなのでしょう。
もっとも、それもこの日まで。
11月からは、集魚剤が使用禁止になりますので、関係なくなります。

で、11時半くらいまでは、北東の先端と、その西側の平たい場所を、行ったり来たりしながら、キツとイサギを釣っていましたが、尾長が見えてくる気配もなく、さすがに、諦めムード。
ということで、ここで、一旦、釣り座の掃除。

使っていました2ヶ所の釣り座の餌を流しておきます。
尾長を釣る腕はありませんが、掃除なら、僕にでも出来ますし、さらに言いますと、上がっている回数が回数だけに、磯の上での移動は、お手の物。
なので、高場での掃除ということなら、上級の腕前と言えるのかも。
ただ、この船着きの上だけは、どうにもなりません。

潮位が低い時ですと、足先が磯からはみ出すくらい前に出ても、バケツが引っ掛かってしまい、水が汲みにくくなります。
他の場所で汲んできて、流すという手もありますが、そこまでしますと、もはや、過酷なトレーニングといったレベル。
さすがに、それはできませんので、雨の日に流れてくれるのを待とうかなと。
そして、磯が汚れていた分、前回も、今回も、ここでは釣りをしていませんでしたが、どうせ他の場所で釣れないならと、移動してきて、低場との間のわれの部分に、仕掛けを沈めていってみますと、いきなり、強烈な当たり。

糸を出されないよう踏ん張ってみたものの、北東側に走られた際、つい我慢ができなくなって、糸を出してしまい、最後は、ハリスが切れて、無念のバラし。
大きめのキツだったのか、サンノジとかヒブダイとかだったのか、あるいは…
さらに、このあと、餌を撒いていましたら、下の方に、尾長らしき魚の姿。
正確に言いますと、多分キツだけど、もしかしたら、尾長かもしれないという魚ですが、それが姿を見せます。
かなり深いタナでしたし、さっと出てきて、すぐに戻っていきましたので、狙って釣れるような感じではなかったものの、前回、前々回も含め、尾長の気配が皆無だった分、興奮したのも事実。
そして、もう少し早めに気付いていればと、少し後悔。
でも、今後に繋がる情報が得られたのは大きかったかも。
なお、魚が浮いてこないため、仕掛けを沈めて攻めていましたら、最初の1回とは別に、強烈な当たりが数回あって、獲れたのは、このキツのみ。

他の魚が何だったのかは分かりませんが、聞くところによりますと、この場所は、上手くやれば獲れるとのことですので、これもまた練習していかないと。
でも、獲れなくても、さらに言いますと、それが尾長でなくても、強烈な魚とのやり取りは楽しいです。

ということで、イサギは、十数匹釣れましたが、最初に書きましたように、この磯で尾長が釣れなければ、釣れなかったということになるはず。
なので、今回も、撃沈ということに。
ただ、単独釣行の僕が、3回連続で高場に上がれているという時点でおかしな話なわけで、釣れていれば、尾長狙いのお客さんがおられるはず。
釣れていないから、こんなことになっているわけで、結果、撃沈となっても仕方がないのかなと。
そう考えますと、人よりも先に、尾長狙いの気分になれてよかったということでしょう。
また、良い天気でしたし、大きなトラブルなどもなく、さらに、海外の方との交流もあり、楽しい1日になったのは、間違いありません。
ですから、今回の沖の島釣行も、大満足です。

ちなみに、湧きグレ用にと待機させておきました竿は、結局、一度も使いませんでした。
湧きグレって、準備をしていない時とか、片付けた後とかに、やたらと近づいてきたりすることも多く、こちら側が見えているのではと思ってしまいます。
ただ、見えている可能性はあるとして、湧きグレ用の竿を用意しているかどうかなんて、分かるはずもないわけですから、釣れないから、そう思えてくるだけなのでしょう。

なお、来週は、火曜日、木曜日、金曜日のどこかで行こうと思っています。
二並島以外の場所にも行ってみたいですし、それなら、火曜日のノコバエ。
また、この時期は、姫島周辺で、尾長が釣れることも多いですから、木曜日の三ノ瀬も面白そう。
そして、何だかんだ言っても、二並島の魅力は絶大ですし、悩むところです。
もっとも、どの日も、まだ出船がきまっていないのですが。


関連記事

  1. 沖の島釣行 070回目(2018年01回目)

  2. 沖の島釣行 119回目(2019年09回目)

  3. 沖の島釣行 320回目(2023年30回目)

  4. 沖の島釣行 063回目(2017年27回目)

  5. 沖の島釣行 136回目(2019年26回目)

  6. 沖の島釣行 049回目(2017年13回目)

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031