沖の島で使用しますシューズについて
まず、シューズタイプか、ブーツタイプか。
動きやすさを考えますと、シューズタイプの方がよいと思います。
白岩周辺の磯などでは、割と広い範囲を動くことができ、その移動の際、登ったり降りたりが必要なこともありますので、ルアーの場合、シューズタイプの方がよいかなと。
もっとも、ルアーの方で、ブーツタイプの物を履いておられる方を見かけることは、ほとんどありませんが。
一方、沖の島の場合、移動できる範囲が限られる独立磯も多く、さらに、上物とか底物とかでしたら、ルアーのように磯の上を移動することは少ないと思いますので、ブーツタイプでも問題ないでしょう。
冬の寒い時期には、ブーツタイプの方が暖かく、濡れる心配も少ないですから、僕は、12月中旬頃から2月末くらいまでは、ブーツを履くことが多くなっています。
ただ、シューズタイプでも、ブーツタイプでも、安物はおすすめできません。
身を守るということを考えますと、ある意味、フローティングベストよりも、重要な物とも言えますので、有名メーカーさんのシューズを選ぶ方が、無難でしょう。
もっとも、安くてじょうぶなシューズがあるのであれば、それで問題ありませんが。
ちなみに、僕は、SHIMANOさんのシューズを使っています。
動きやすいですし、ジオロックのタイプは、ソールの交換が出来て、便利です。
なお、このシューズに採用されていますBOAフィットシステム。
切れないとのことですが、僕は、磯の上で2回切っています。
切れたことを伝えますと、無料で修理キットが送られてくるものの、磯の上で切れたら、割と焦るのも事実です。
そして、シューズタイプかブーツタイプかよりも、重要となってくるのが、ソールの種類。
最も、オーソドックスなのは、ピンフェルト、フェルトピン、スパイクフェルト、フェルトスパイクといった、フェルトとスパイクピンが両方ついているタイプ。
これでしたら、ほとんどの磯に対応できると思います。
また、足への負担も軽くなりますし、迷ったら、これにしておけばよいのですが、フェルトだけのタイプも含めまして、帰ってからの洗浄が面倒になるのは事実。
夏の時期でしたら、それ程問題ではないものの、冬場の上物のシーズンは、ソールに付着したボイルと赤アミの汚れをとるのが、なかなか大変ですし、帰りの車内に臭いが充満することも。
また、耐久性にも問題があり、SHIMANOさんのソールの場合、無理して使って、15~6回。
安全面を優先しますと、10回程度で交換することになり、シューズそのものを交換するよりは安くあがるものの、替えのソールが5000円~6000円くらいしますので、割と大きな出費です。
ちなみに、フェルトピンのタイプとフェルトだけのタイプの違いは、それ程ないような気もします。
一方、スパイクタイプのソール。
上物とか底物で、このタイプのソールにされている方は、ほとんどおられませんが、ルアーの方の中には、スパイクシューズを履かれている方を、ちょくちょく見かけることがあり、僕自身も、このシューズを履いていたことがありました。
基本的には、スパイクタイプでも、問題はないのですが、メチャクチャ滑る磯があるのも事実です。
もちろん、こういう磯の場合、フェルト系のソールでも滑るのですが、それでも、スパイクだけのものよりは、いくらかマシになることが多いと思います。
また、スパイクシューズですと、船の上でも滑りやすくなりますので、注意して下さい。
ちなみに、これは、僕だけの感覚かもしれませんが、スパイクシューズの場合、すり足のイメージで、つま先の方に体重をかけますと、滑りにくくなります。
あと、スパイクシューズは、磯からの衝撃がまともに伝わってくる分、フェルト系のシューズよりも、足への負担は大きくなりますので、これも、ソール選びのポイントの一つとなるかも。
それともう一つ。
スパイクシューズで船の上を歩きますと、割とうるさくなります。
早く来られた方が、船室で寝ておられる場合もありますので、出船の1時間以上前に、船室に入ったり、上に上がったりする場合には、音に気を付けながら、歩くようにして下さい。
なお、ここ最近、僕がよく使っていますソールは、ビムラムソール。
KT-007V ジオロック ビブラムソールキット 中丸 Mサイズ シマノ 替えソール帰ってからの洗浄が楽だから使っていますが、それと船の上で滑りにくいということ以外にメリットは感じません。
磯での滑りにくさという面からも、足への負担という面からも、フェルトスパイクには叶いません。
僕の場合、沖の島の磯のことを、ある程度知っていますし、いざという時のためにフェルトスパイクのソールも用意して、上がる磯によって、付け替えたりしています。
だから大丈夫とは言えませんが、安全面を考えますと、あまりおすすめできませんし、特に、沖の島の磯のことをよく知らない方の場合、避けておいた方が無難でしょう。
ちなみに、それぞれの磯で適したソールに関しましては、磯の紹介に書いていることもありますので、参考にして下さい。
そして、これが一番重要なのですが、どのようなシューズを履いていようとも、まずは、滑りやすい場所に立たないこと。
磯際であったり、低い場所であったり、釣りやすい気がするのは分かります。
ですが、釣果よりも安全の方が、はるかに大切ですし、その部分に関しましては、常に意識をしておくことが必要でしょう。
濡れている場所に立たないというだけでも、全然違うと思います。