東のハナの高場のように、足場の高い磯ですと、魚が見やすくはなるのですが、その一方で、水面までの距離が長くなるため、見えている魚の判別が難しくなることがあるのも事実。
表層付近まで浮いてきている魚ならともかく、深めの所にいる魚ですと、尾長と口太の区別はもちろん、尾長とキツ、さらには、尾長とタマメとかでも、怪しくなることがあります。

ちなみに、その判別の際、よく言われます尻尾の色というのも、有効な判別基準の一つではあるのでしょうが、尻尾が白く見えるキツもいますし、逆に、尻尾が黒く見える尾長もいますので、それだけで特定するのは、難しいと思います。
身体の色につきましても同様で、ヒブダイなどのように、明らかに違う色の魚はともかくとして、同じ魚でも、様々な色の個体がいますし、透明度が低い時とかには、判別が難しくなることも。
さらに、東のハナの場合、高さだけでなく、磯の向きも厄介で、太陽光をまともに受けることになるため、これが、海面を見づらくしているのも間違いありません。
そのため、尾長がよく見えていたという情報につきましても、がまかつのテスターさんなど、経験が豊富で、尾長をよく釣られている方からの情報であれば、信憑性が高くなるものの、滅多に来られない方などからの情報ですと、どうなのかなと思ってしまうのも事実。
それこそ、初めて来られた方とかであれば、東のハナは尾長が見える場所という先入観がある分、キツが尾長に見えても、不思議ではありませんし、実際、僕自身も、最初のうちはそうでした。
尾長かキツかの違いがほとんど分からず、何となく分かるようになってきたのは割と最近で、40回上がった今でも、確信が持てないことも、珍しくありません。

で、前回(2/20)の東のハナ高場。
尾長が乱舞!といった状況ではなかったのですが、朝一の時間を中心に、それなりの数の尾長が見えていました。
ただ、時間が経つにつれ、見えている魚の中に、キツらしき魚が混じるようになってきて、後半の方になりますと、表層付近の魚は、ほとんどキツに見える始末。
そして、昨日投稿しました海中映像にも映っていましたように、海の中には、キツがたくさん。
僕の目も、そんなには間違っていなかったということなのかなと。

ですが、仮に、尾長がいなかったとしても、見えている魚を尾長だと思って釣りをするのと、キツだと思って釣りをするのでは、大きな違いがあるのも事実。
僕のように、実力が伴わない者にとっては、尾長狙いをしているという気持ちになれるかどうかは、その日の楽しさを左右する重要なポイント。
なので、そういう意味では、魚の判別が出来ない方が、楽しいのかなと思う部分もあります。
その気になれば、尾長だろうが、キツだろうが、見えている魚を、すべて尾長だと思って釣りをすればよいだけですから。
ただ、前々回(2/13)のような、キツすら見えない状況、これは、どうしようもありません。
何も見えていなければ、尾長だと思い込むこともできませんし、最も、避けたい状況かなと。
でも、いずれにせよ、尾長かどうかの判別はともかく、海をしっかりと見る力を身に付けないと、尾長には近づけないというのは、よく分かってきました。
センスのない僕が、経験だけで何とかしていけるのか、あまり自信がないのも本音ですが、釣れなくても楽しいですから、尾長狙いは、続けていくつもりです。