一ツバエ
【渡礁について】
北側と南側の2カ所の船着きがあり、基本的には、北側がメインとなります。
北側の船着きは、階段状になっていて、潮位が高めの時には、渡礁がしやすいのですが、潮位が低くなりますと、上の方まで荷物を運ぶのが、少し大変です。
荷物が多い場合には、一人が上まで上がってしまい、別の人が階段状になっている場所で、船から荷物を受け取り、流れ作業のように運んでいくとよいでしょう。
もっとも、これは、船の上から荷物を渡す人も含め、3人以上いる場合の話で、1人または2人で渡礁する場合には、面倒ですが、一つずつ上まで運んでいくことになります。
なお、階段状の途中の部分に、一旦荷物を置いておいて、後から、運ぶという手もありますが、波がある時などには、避けた方が無難です。
また、少人数で渡礁する場合には、南側に船を着けてもらえることもあり、こちらは、北側と比べ、渡礁がしやすくなります。
ただし、磯が濡れている場合には、滑りやすくなりますので、注意が必要です。
荷物につきましても、不用意に置きますと、滑落の危険があるため、奥の方まで運んでしまうか、鉄柱に掛けてしまうかのどちらかにした方がよいでしょう。
【鉄柱について】
北面の高い場所の2ヶ所、南側の船着きの前、南面の先端付近に、鉄柱を立てることが出来ます。
持って上がる鉄柱の数は、渡礁の際に、船長から指示が出ると思いますが、基本的には、一人で渡礁する場合は1~2本、複数で渡礁する場合は3~4本の鉄柱を持って上がるとよいでしょう。
もっとも、風もなく、穏やかな日であれば、全く不要な場合もありますが。
なお、南面の鉄柱は、荷物を掛けておくだけでなく、波が来た時などの補助にも使います。
特に、南側の船着きの前は、潮が駆け上がってくることがありますので、ここで釣りをする場合には、必ず使用するようにして下さい。
あと、西側の釣り座にも、鉄柱を立てる場所がありますが、ここに一人で移動するのは、なかなか面倒です。
【荷物について】
中央付近は、平らで、広くなっており、たくさんの荷物を置くことができます。
穏やかな日であれば、ここに荷物を置いておけば、全く問題がないのですが、荒れ気味の日には、この付近まで、波が駆け上がってくることがありますし、風が強い日には、飛ばされる心配もありますので、その場合には、高い場所に置いたり、鉄柱に掛けておくなどの方法をとって下さい。
【足場について】
どの釣り座も、足場がよくなっており、穏やかな日であれば、初心者の方でも、比較的安心して、釣りが出来ると思います。
ただ、南面は、波を被りやすくなっており、磯が濡れていますと、かなり滑りやすくなるため、十分に注意をして下さい。
なお、シューズのソールにつきましては、基本的には、何でも構わないと思いますが、ルアーの場合には、南側の先端付近で、釣りをすることも多いと思いますので、フェルトスパイクのソールが、無難だと思います。
あと、穏やかで、潮位が低めの時であれば、西側の足場にも移動が可能です。
上物の場合、潮が上りの時であれば、こちら側の方が有利になることもありますし、この先端付近は、湧きグレも多いため、チャンスがあるようであれば、移動してみるのも面白いと思います。
ただ、移動の際には、危険を伴い、特に、荷物を持っての移動は、かなり難易度が高いですから、基本的には、誰かに補助してもらえる時のみにした方が無難でしょう。
【潮などについて】
沖の島を代表する超一級磯の一つで、特に、底物では、数々の大物が仕留められており、絶大な人気を誇る磯となっています。
潮につきましては、北~北西方向から流れてくるのが、上り潮となり、底物、上物ともに、こちらが本命の潮です。
ただ、同じ上り潮でも、潮の向き、潮の速さによって、釣果に大きな違いが生じます。
これにつきましては、黒潮の影響など、様々な条件が関わってくると思いますので、正直、上がってみないと分からないというのが、本当の所ではないかと。
一方、ルアーの場合は、南~南東方向から流れてきます下り潮の時の方が期待でき、特に、南から潮が当たってくる時は、チャンスだと思います。
なお、この一ツバエは、釣れる魚の種類も豊富で、底物でのイシダイ、イシガキダイをはじめとし、尾長グレ、口太グレ、イサギ、ブリ(ハマチ)、カンパチ(ネイリ)、ハガツオ、モンズマ、タマメ、アカハタ、オオモンハタなどなど。
さらに、クエ、スジアラ、シブダイ(フエダイ)の実績もありますし、ルアーでは、キハダマグロ、ヒラマサ、ロウニンアジも釣れています。
魚影が濃い分、餌取り、キツ、ダツなども多く、釣りにくい日もありますが、夢がある磯であることは間違いありません。
人気が高いため、なかなか上がれないかもしれませんが、上がる機会がありましたら、大物を狙いを楽しんで下さい。