沖の島釣行 375回目(2025年10回目)
2025年5月21日(水)
岡崎渡船
東のハナ高場(二並島)
出船 04:30 納竿 12:00
乗船客5名
曇りのち雨のち強雨
最高 23.7℃ 最低 20.9℃(宿毛)
水温 21.5℃
潮 下り

最初に書いておきますが、今回も尾長は釣れていません。
イサキしか釣っていないため、釣りそのものに関しましては、書く内容があまりなく、釣り以外のことが中心の釣行記になっています。
また、雨だったこともあり、スマホが使えず、あまり写真を撮っていません。
さらに、GoProの方も、肝心の時に撮っていなかったり、変な方向を向いていたりと、使えないものばかり。

もっとも、肝心の時なんてものはありませんでしたし、写真を撮っておきたいような魚は釣れていないのですが。
出船決定の連絡が入ったのが前日の16時過ぎ。
午前中に連絡がなかったため、諦めて、仕事をしていましたので、昼寝ができていません。
しかも、前日は、2時間程度しか寝ていない状態。
この後、22時過ぎまで授業をして、出発するのが23時頃。
片島港に着いてからも、仮眠を取る時間はないでしょうし、いくら慣れているとはいえ、少し不安があるのも事実。
どうするか迷ったのですが…
いや、迷ったのはほんの数秒。
今回釣りたいのは美味しいイサキで、そのイサキが最も期待できるのは二並島周り。
翌日(木曜日)にした場合、一ツバエ周りとなるため、二並島周辺の磯に上がれるという保証はありません。
しかも、天気予報が変わってきていて、納竿前後までは、何とかもちそうな状況。
気になるのが睡眠時間だけということなら、行かない理由はありませんので、ほぼ即決に近かったです。
というわけで、水曜日の二並島周りで行くことにしたわけですが、授業後に見た天気予報には、雨マーク。
早いうちから雨が降る予報になっており、昼頃には強雨になるとか。
しかも、この後、予報を見る度に、強雨の時間が早まっていっており、行くことにした選択は失敗だったのかもと、少し後悔しました。
ただ、寒い時期でもありませんし、少々濡れた所で、楽しい釣りになるなら問題ありませんし、それこそ、尾長が釣れたりしたら、来て良かったと思えるはず。
また、ここまで、ずっと天気予報が変わり続けていますし、もしかしたら、意外と降らないなんてことも。
もっとも、その逆も考えられ、さらにひどい天気になることも否定はできないのですが。
そんなことを思いながら、片島港までのドライブ。
この行き帰りの運転にも慣れていますし、睡眠時間が少ないのはいつものこと。
眠気を一切感じないまま、無事に到着できました。
で、着いてみますと、お客さんは全部で5人。
連絡が入った時、僕以外に3~4人とのことでしたので、一つのグループの方だと思っていましたが、すべてお一人で来られている方。
こんな雨の日に、皆さんよく来られたなと。
もっとも、ほとんどの方が、よくお会いする常連さん。
少々の雨でも、気にならないということでしょう。
ちなみに、そのうちのお一人は、特によくお会いするベテランの方で、2022年以降の130回で、13回お会いしています。
つまり、10回に1回の割合ではお会いしているということです。
さらに言いますと、僕の130回の中には、夏のシーズンも入っていますから、上物のシーズンだけに限りますと、さらに高い割合でお会いしているということに。
ただ、これくらいのペースでお会いしている方は、他にもたくさんおられますし、さらに高い割合でお会いしている方もおられます。
なので、それ自体は特別なことではないのですが、ここからが本題。
この方とご一緒になった13回のうち、何と、7回が雨。
僕の130回のうち、雨だった日は、38回ですから、この方とお会いした日の雨の割合が、いかに高いことか。
しかも、昨年の4月と5月は、3回中3回が雨。
もちろん、このことは知っていましたので、片島港に着いて、車をお見かけした時には、笑いが止まりませんでした。
でも、この方が雨男なのか、僕が雨男なのか。
僕自身も、130回のうちの38回が雨という結構な割合になっていおり、僕とこの方が一緒になった日は、雨になる確率が増すということでしょう。
でも、僕が行く日は、悪天候だったり、潮がよくなかったり、魚が見えなかったりと、そんな日ばかり。
僕が行く予定の日は避けた方がよいと思う方が出てきてもおかしくないですし、釣行予定日は、ギリギリまで伏せておくようにしないと。

4時半に出港した船は、約40分で到着。
今も書きましたように、お客さんは、わずか5名。
しかも、全員イサキ狙いの方。
となれば、東のハナの高場も低場も空いている状況。
当然、船長からも、東に行く?と聞かれます。
美味しいイサキ狙いで来ているとはいえ、チャンスがあるようなら尾長狙いをと思っていたのも事実。
そのために、いつもと同じ量の餌を持ってきたわけですし。
ただ、ここまで何度も上がってきて、本当によく分かっているのですが、東のハナの高場は、僕ではどうにもならない場所。
浮いてくる尾長を見て、ワクワク、ドキドキするだけで、尾長が釣れる可能性が極めて低い場所です。
もちろん、他の磯でも、尾長が釣れる可能性は低いのですが、それでも、まぐれが起こるかもと期待できるのは事実。
ですが、この東のハナの高場は、まぐれすら起こる気がしません。
まぁ、それでも上がりたくなる磯なのですが。
ちなみに、今回は、高場ではなく、低場に上がりたかったのが本音。
それは、尾長が釣れる可能性だとか、イサキの抜き上げが楽だとか、そういうのではなく、この先、降り始めてくるであろう雨のこと。
高場の場合、雨を凌ぐ場所がありませんし、それこそ、雷の時には、怖くて仕方ありません。
一方で、低場は、裏の方に回りますと、雨を凌げる場所があり、雷がごろごろ鳴っている時も、隠れる場所がありますので。
なので、低場の方も打診してみたのですが、波を被るようになるから無理だとのことでした。
もっとも、高場の方も、波こそ大丈夫であるものの、風向き的に、釣りにくいだろうとは言われましたが。

ということで、今回の磯は、東のハナの高場。
ここ最近、尾長がよく釣れているようで、60cmオーバーの釣果こそ聞かないものの、50cm台後半の尾長の釣果も聞いています。
これは期待できるかも。
普通の人なら、そうなるのでしょうが、僕には関係ありません。
どんなに釣れていようが、どんなに状況がよかろうが、釣れるわけがありませんので。
それに、今回はイサキ狙いで来ているわけですし、変に期待をせず、気楽に楽しんでいこう。
なんて思えるわけがありません。
尾長を釣る腕がないことが分かっていても、磯に上がると、何故か釣れるような気がしてくるのが、馬鹿な所。
釣る気満々で、準備に入っていきます。
が、その前に、磯に残った餌の掃除。

この時期は、夕釣りもありますし、これは仕方がないこと。
文句を言うつもりは一切なく、僕自身も、夕釣りに残って、それこそ、帰り際に尾長が見えていたりしたら、磯の掃除よりも、釣りの方を優先するかもしれません。
また、臭いとかも、それ程気になりませんし、普段なら放っておくかもしれません。
というか、放っておくのが正解なのかも。
磯の餌を流しますと、それにタマメなどが寄ってきますし、尾長狙いにとっても、どう影響するのか分かりませんので。
ただ、今回は、放置しておくわけにはいかない理由があって、それが、この先降ってくるであろう雨。
この磯に残った餌が、雨で濡れますと、非常に滑りやすくなります。
特に、今回の釣り座となります北東の先端付近は、足場がよい分、滑ったら、そのまま海にドボンなんてことも。
なので、これを洗い流しておくことにしたわけですが、予想通り、磯の周囲には、たくさんのタマメが寄ってきていました。

磯の掃除が済み、道具の準備が済みましたら、いよいよ釣り開始。
果たして、尾長は見えるのか。
正直、僕が上がる時は、見えないことが多いですから、あまり期待していなかったのも事実ですが、餌を撒いてみましたら、キツに混じって、尾長らしき魚がザクザク出てきます。
しかも、デカい!!
これで興奮しない方がおかしいといってもよいくらいの状況。
ただ、南~南東から吹いてくる風が厄介で、しかも、表層付近とその下で潮の向きが逆になっています。
さらに、高活性なイサキの群れ。
狙いの場所に仕掛けを入れることが難しいですし、たまたま、良さそうな所に入ったと思えば、掛かってくるのはイサキばかり。
また、奇跡的に掛かってくれても、取り込むのは至難の業。
10時半に餌がなくなり、終了となりました。

こんなに早い時間に餌がなくなったのは、初めてかも。
ちなみに、今回は、赤アミ8枚とボイル2枚を持ってきているつもりでしたが、実際に持ってきていた赤アミは6枚。
そういえば、仮に東のハナに上げてもらえることになったとしても、どうせ尾長なんて見えないだろうし、イサキ狙いがメインになので、そんなにいらないかなと、少し減らしていたのでした。
それが、まさか、こんなに状況がよいとは。
もっとも、6枚を8枚にしたところで、最後まではもたなかったでしょうが。
また、今回は、弁当船の際、納竿が11~12時くらいになるかも言われていたため、その分、撒くペースが早かったのも事実。
ですが、いずれにせよ、本気で尾長を狙いにいくなら、赤アミは十数枚必要ということなのでしょう。
そうなりますと、餌だけで2万円5千円くらい。
釣れる腕をもっておられる方ならともかく、奇跡に期待するしかない僕に、その餌代は辛すぎます。
で、ここからどうするか。
幸い、傘を持ってきていましたので、濡れなくて済みますが、通常の納竿時間までは、まだ3時間以上もあります。
いくらか早くなってくれるとしても、ただ待っているのもどうかと思い、ルアーを投げてみることに。

すると、1投目に、いきなりアカハタ。
この日は、活性が高い日だったということでしょうか。
数投後に、再び、ヒット。
ただ、これがどうにもならない代物。
何も出来ないまま、ぶち切られてしまいました。
そして、強雨の中、リーダーを結び直す元気もなく、ルアーも終了。
約15分の時間潰ししかできなかったという。
この段階で、11時15分。
少しでも早く納竿になってくれないかなと座って待っていますと、11時半前に、船がやってきて、
「あれ?柴田君、やめとるんかな。乗る?」と声が掛かります。
磯の上で待つ理由もありませんので、船に乗ることにしたわけですが、他の方は、まだ磯の上。
つまり、一人で荷物をおろすということです。
東のハナの高場で、一人で荷物をおろすなんて話はあまり聞いたことがありません。
僕自身も、今回で49回目となりますが。当然初めてです。
多少不安はあったものの、無理なら船長もそう言わないでしょうし、大丈夫と信じてやってみることに。
もっとも、「一人なんで、気を付けてね」とも言われましたが。

ということで、一人での荷物下ろし。
ロッドケース、バッカンなどは楽勝(?)

最難関と思われるクーラーも、どうにかこうにか下ろすことに成功。
ちなみに、尾長は釣れませんでしたが、イサキは20匹くらい釣っており、氷もたくさん入ったまま。

しかも、クーラーボックス自体が、重い方の物を持ってきていましたので、結構な重量だったはず。
それでも、いけるものなのだなと。
やはり、腕力、握力、背筋力は鍛えておくべきですし、太らないことも大切だなと再認識。
もっとも、一人で荷物を下ろすことなんて、そうそうあるとは思えませんが。

ちなみに、船長は、納竿時間が12時になることを伝えにこられたとのこと。
そうしたら、僕が傘をさして座っていたので、もう止めたのだろうと、船に乗ることをすすめて下さったようです。
でも、高場から一人で荷物をおろすという、あまり出来ないであろう経験ができて、これはこれでよかったかも。
ということで、今回の東のハナの高場。
またしても、尾長は釣れませんでした。
掛けたのが3回。
いや、掛かったのが3回。
僕にでも掛かるくらいですから、相当、活性が高かったのだと思います。
ただ、ここは、掛けてからも厄介。
1回は、ほぼ無抵抗に切られましたし、残りの2回も少しは頑張ってみましたが、獲れそうな気は、全くしませんでした。
しかし、今回は、イサキ狙いできて、太って美味しそうなイサキを23匹釣りましたので、そういう意味では、釣れた!と言ってもよい状況のはず。
それが、東のハナに上げてもらったことで、敗北感に変わってしまうという。
もっとも、東のハナでの、この敗北感は何度も味わってきたもの。
そして、それが悪くはないどころか、好きでもありますので、こうやって、釣れもしないのに、しつこく上げてもらっているわけなのですが。

さて、次回の沖の島釣行は、来週のどこか。
最初にも書きましたように、僕が行く日を避けられるのも嫌ですし、まぁ、それはないとしても、裏目裏目にいくのが僕。
今回のように、急な悪天候になったりしないよう、釣行日は、直前まで、決めないようにしようかなと思っています。