沖の島釣行 372回目(2025年07回目)
2025年4月9日(水)
岡崎渡船
白岩スベリ(ノコバエ/ムロバエ)
白岩の地(ノコバエ/ムロバエ)
出船 04:30 納竿 14:30
乗船客11名
晴れ
最高 21.2℃ 最低 13.0℃(宿毛)
水温 18℃台
潮 上り/下り

ここしばらく、間隔の長い日程が続いていましたが、今回は、中5日での釣行。
やっと、いつものペースに戻りました。
といっても、今回も、割とギリギリの日程でしたし、釣行後の疲労も大きくなっています。
さらに、花粉症。
今回は、いつもの目と鼻だけでなく、喉にもきている状態。
そして、行ってよかったと思える釣果が出ていれば、まだ救えたのでしょうが、今回は、釣れる釣れない以前の話。
正直、無理して行く必要はなかったのかなと思わないでもありません。
ただ、釣りは自然を相手にした遊び。
行ってみないと分からない部分が多いのも事実。
それに、楽しくなかったわけではありませんし、また来たいと思ったのも間違いありません。
今シーズンも、残りが少なくなってきましたが、ペースを上げていきたいと思っています。

今回のノコバエ周り、お客さんは、泊まりの2名の方を含め、全部で11名。
先週は、よく知った方がおられなくて、少し残念に思っていましたが、今回は、よく知った常連さんがお二人。
大好きなお二人で、しかも、久しぶりにお会いできましたので、これだけでも、来て良かったと思えます。
というか、今回の釣行では、これが非常に大きかったというのも事実で、お二人がおられませんでしたら、かなり残念な気持ちで帰ることになったのは否定できませんので。
いつも書いていますように、僕の場合、知り合いの方にお会いできるかどうかというのも、非常に重要なポイント。
そう考えますと、同じ場所、同じ渡船というのに拘っていることにも、大きな意味があると言えるのではないかと。

5:30に出港した船は、一旦、母島港に寄り、ここで泊まりの方を乗せた後、ムロバエ、ノコバエの方に向かいます。
が、思った以上に波があり、ムロバエは、すべての釣り座が潮を被っている状態。
さらに、ノコバエの方も、波があって、ほとんどの磯が使えそうにありません。
ということで、白岩に向かうことになったのですが、正直、これは想定外。
どの天気予報でも、波がある予報にはなっていませんでしたし、前日の昼間は、全く問題なかったとのこと。
夜に吹いた風が悪かったのか、船長も、予想外だったと言われていました。
沖の島の場合、特に、沖の島の南側の磯の場合、常にこういうことが起こりうるというのは、よく分かっていますし、実際、何度も経験しています。
ただ、それでも、そういう可能性があることが、ある程度は分かっていた場合がほとんど。
今回のように、完全な想定外だったケースは、極めて希。
想定外だった分、ショックは大きく、さらに、向かう先は白岩。
これはあまり書きたくないのですが、正直、白岩周辺の磯はあまり好きではありませんので。
なお、白岩周辺が好きでないというのは、尾長が釣れるイメージがないからということで、口太の釣果なら、二並島周辺よりも期待できることがありますし、モンズマなどの回遊も多いエリア。
さらに、ルアーでの好ポイントも多く、磯によっては、広範囲に探ることもできます。
なので、白岩周辺の磯を好んでおられる方も多く、あくまで、僕は好きではないということです。

白岩に向かった船は、カモヒメ、バラス、ヒナダンなどにお客さんをおろしていき、残り二人になった時点で、船長から声が掛かり、スベリに行くか、タツバエに行くかと。
ルアーならタツバエ、上物ならスベリとのこと。
今回も、上物がメインのつもりで来ていますが、それは、ノコバエ周辺に上がることが前提の話。
白岩周辺の磯になった時点で、上物に対する気持ちが下がっており、ルアーメインでいくのも悪くないかなと、タツバエを選択。
ただ、タツバエは足場が低くて、狭い磯。

割と波を被っていますし、尾長対応のことも考えていたため、持ってきている道具類が多く、これは少し不安。
これから潮位が下がってくるとはいえ、ブーツではなく、シューズで来ており、足が濡れるのも好ましくありません。
それに、決して安全とは言えない気もしましたので、スベリの方に変更してもらうことにしました。

こちらも、下の釣り座は使えませんが、上の方からなら大丈夫。
ということで、今回の磯は、白岩のスベリ。
ここに上げてもらうのは、3回目。
前回上がったのが、2019年の11月ですので、約5年半ぶり。
この周辺の磯に上がる機会がなかったというより、この周辺の磯にならないように、釣行日程を決めてきていたということ。
でも、そういう意味では、磯割りの変更で、ノコバエとムロバエが一緒になったのは、僕にとって、あまり歓迎すべきことではないのかも。
そして、磯に上がり、最初に準備するのは、ルアー。
朝一は、上物でもチャンスだと思いますし、それは、前回の釣行で体験済み。
さらに、ここ最近は、朝の1~2時間だけ、魚がよく見えていたという話もよく聞きます。
ですが、それは尾長狙いでの話。
ここは、大型尾長はもちろんのこと、40cmくらいの尾長の釣果も、ほとんど聞きません。
それなら、朝一のチャンスタイムはルアーの方でということです。
ただ、持ってきているのは、ヒラスズキタックルのみ。
青物用のルアーは持ってきておらず、11~13cmのミノーがいくつかと、PB-30とワームのみ。
これで、どこまで対応できるのか。

ちなみに、この周辺は、春に、青物がよく回遊する場所。
よく釣れていた頃には、一人で10本以上の釣果なんていうことも、よく聞きました。
ですが、今年は、釣果情報は全く入ってきておらず、青物の回遊が少ないのか、あるいは、水温の関係などで遅れているのか。
水温が上がっていくこれからに期待したいところです。
というわけで、ルアーを投げていくものの、ミノーには反応なし。
ナブラなどは一切見られませんし、ベイトの気配もありません。
なので、早々に切り上げて、上物にチェンジしてもよかったのですが、今回は、あまり気持ちが乗ってこないため、このままルアーを継続。
ルアーをPB-30に替え、底付近を狙っていますと、何かがヒット。
特に、重量感も感じないまま、上がってきたのは、小さなオオモンハタ。

ただ、ルアーを丸飲みにしていますので、活性は低くないかも。
なお、このオオモンハタ、煮付けにはちょうどよいサイズですし、持って帰ることも考えましたが、大きくなって帰ってきてくれという意味も込めて、リリースすることに。

そして、そのまま、PB-30を投げていますと、またしてもヒット!
が、今度は、先程とは比較にならない重量感。
油断していたこともあり、ほとんど抵抗できないまま、ラインブレイク。
大きくなって帰ってきてくれとは言ったものの、そんなに早く帰ってこなくても。
強めのタックルを持って、釣る気満々の時に掛かって欲しかったです。
で、この段階で、手持ちのPB-30は終了。
元々、上物がメインのつもりで来ていたこともあり、持ってきていたPB-30はこの1個だけ。
釣れているルアーだっただけに残念です。
ここから、やっと上物。
釣れる気はしませんが、せっかくなら、少しやってみようかと、1時間ほど竿を出してみましたが、何の反応もなく、8時過ぎには片付けて、磯代わりの準備に入りました。

そして、弁当船の磯代わり。
船長からは、二並島の方に行ってみようかとも言われましたが、空いている磯は少ないかもとも。
二並島の当番船だけでなく、三ノ瀬周りの当番船のお客さんも、二並島周辺の磯に上がっておられるようで、空いているとしても、黒ハエの北などの狭い磯だけではないかと。
先程も書きましたように、僕は、荷物がたくさんあります。
上がれる磯も限られますので、それはパスして、白岩の地に上げてもらうことにしました。

ちなみに、ここも久しぶりの磯。
ルアーがメインだった頃には、割と好きな磯の一つでしたが、上物がメインになってからは、上がることが少なくなり、2010年の10月以来、約4年半ぶりの渡礁となります。
ここまできますと、今回は、釣果がどうのこうのではなく、久しぶりの磯に上がって、懐かしさを感じる回のようなもの。
とはいえ、ルアーはともかく、上物でも、何かしらの釣果を得ておきたいというのが本音。
そのため、ここでは、上物から始めることに。
まず、船着きの前で、釣りをしてみるものの、餌取りすら見えず、何の反応もなく、西の先端まで移動することに。
この白岩の地は、割と広い磯で、釣り座もたくさんあるのですが、岩がゴツゴツしていて、歩きにくくなっています。
荷物を運ぶだけで、ヘトヘトになり、しばらく、動く気が起きませんでした。
もっとも、それは、あまり気持ちが乗っていなかったからというのも大きく、釣る気満々の時でしたら、元気よく荷物を運んで、すぐにでも釣りを開始したのでしょうが。
で、そんな気持ちの時に、良い魚が釣れてくれるはずもなく、釣れたのは、35cmくらいまでの魚が数匹のみ。

というか、大きな魚が掛かったとしても、多分獲れなかったと思います。
高い場所で、釣りをしており、波があって、玉網も使えそうにありませんでしたので。

そういう意味では、抜き上げることができるサイズの魚だけが掛かってくれてよかったということにしておこうかと。
あと、船着きの前に戻ってきてから、この青い魚を確保。

妙に小さく見える写真になっていますが、60cmを越えています。
掛かってすぐにグレでないのは分かっていましたし、普段であれば、切れてもよいと思いながら、やり取りをする所。
ただ、今回は少し事情が変わっており、本気で取り込もうとしました。
というのが、掛かった瞬間に、何かの弾みで、ハリスと道糸の間に付けたガン玉が外れたようで、ウキがハリスの方に落ちてきてしまっていたのです。
つまり、切れたら、ウキが流れていくということ。
しかも、途中から、沖の方に走っていっており、そんな所で切れたら回収が非常に難しい状況。
使っていたウキは松山ではなかったものの、それでも3000円超のウキ。
ただでさえ、残念な釣行になりつつある状況の中で、こんな魚に切られて、ウキをロストしましたら、洒落になりません。
本気のやり取りというより、必死のやり取りで、何とか無事に、魚を、いや、ウキを取り込みました。

でも、使っていたハリスは2号、針を飲まれていましたし、危なかったです。

で、釣れそうになかったこともあり、1時過ぎには、道具を片付け、残り時間は、のんびりと休憩。
白岩周辺の磯はあまり好きではないと書きましたが、それは、釣りに関しての話。
景色は抜群によく、沖の島に来ているということを強く感じられる場所の一つ。
さすがに、これだけ通っていますと、非日常感を感じることは少なくなりましたが、たまには、こういう場所で、沖の島の景色を眺めて過ごす時間も悪くないかも。
そして、そういう時に使うのが、このアイテム。

元々は、下の子(孫)の遠足を盗撮するために買ったものでしたが、今回の釣行では、大活躍してくれました。
ということで、今回も大撃沈。
一応、35cmくらいまでの魚は釣れましたし、オオモンハタも釣れたのですが、キープサイズでなければ、釣れなかったのと、ほぼ変わりません。
しかも、今回は、釣れる気がしていただけに、ショックが大きいのも事実。
ですが、最初にも書きましたように、自然相手の遊びであれば、こういうことも覚悟しておかないといけません。
それに、知り合いのお二人とも、たくさんお話ができましたし、それだけでも来た甲斐があったというもの。
良い天気のもと、良い景色を見ながら、釣りができましたので、今回も沖の島の釣行も、満足できるものだったと言ってもよいでしょう。

次回の予定は、水曜日の一ツバエ周りか、木曜日のノコバエ周り。
本命は、ノコバエ周りですが、今回のような状況は避けたいですから、天気、特に波に関しましては、様子をみていかないといけません。
さらに、15日からは半夜が始まります。
尾長を狙うのであれば、半夜を考えるべきなのでしょうが、正直、今は、行けるかどうかですらギリギリの状況。
とても、半夜に残れるような余裕はありません。
なので、今シーズンは、絶対に半夜には残らないと決めており、そうなりますと、岡崎船長が半夜に残られるかどうかも、釣行日程を決めるポイントになってくるということです。
取り敢えず、まだ1週間ありますし、天気がどうなるかも分かりません。
また、お客さんも、直前に増えることが多いですから、日曜日か月曜日にでも問い合わせてみる予定にしています。