沖の島釣行 360回目(2024年30回目)
2024年11月13日(水)
岡崎渡船/三ノ瀬
・カメバエ(姫島南)
・東のハナ低場(二並島)
出船 05:30 納竿 14:30
乗船客 8名
晴れ
最高 23.1℃ 最低 18.7℃(宿毛)
水温 24℃台
潮 下り
涼しくなってきて、上物のシーズンらしくなってきたなと思っていましたら、また暖かくなってきて、今回の磯の上は、暑いくらいでした。
また、そのせいなのか、前回の釣行の際には付着していませんでした虫が、今回は結構付着していました。
そして、来週はまた寒くなる予報。
今年は一体どうなっているんだと思ってしまいます。
このいつもと違う状況が、釣果に影響してくるのではないかと気になる所ですが、僕には関係ありません。
どんな状況でも、釣れないのが基本ですので。
今回は久しぶりの中4日釣行。
週一で来ている時なら、何ともないのですが、この数ヶ月でペースが崩れてしまい、今回は妙に疲れた気がします。
もっとも、疲れた原因の中には、上げてもらった磯が足場の悪い磯だったことも含まれているでしょうし、釣れなかったことによる精神的なダメージがそれを大きくさせていることも否定はできません。
さらに、道具の紛失などもあり、こういう疲れ方は勘弁して欲しいというのが本音です。
また、魚の持ち帰りがなかった分、帰ってからは少し楽ができたのですが、こういう楽の仕方も、当然不要。
充実感とあわせての疲労感を感じてみたいものです。
今回の三ノ瀬周り、お客さんは全部で8名。
ルアーの方のうちのお一人を除きますと、すべて知り合いの方。
港、船の上での知り合いの方とお話しする時間も、沖の島釣行の楽しみの一つ。
知り合いの方がおられますと、オプションが追加されたようで、お得な気分になれます。
もっとも、夏の時期ならともかく、上物の時期に、知り合いの方がおられないというケースは、極めて希なのですが。
ちなみに、今回も、出船があったのは岡崎渡船さんのみ。
平日とはいえ、11月の中旬に、二並島の当番船の出船がないというのは、ある意味異常なこと。
釣れていない(釣れ始めるのが遅れている)のも原因なのかもしれませんが、釣果が上がって、お客さんが増えてくることを願うばかりです。
5:30に出港した船は、約1時間で三ノ瀬に到着。
今も書きましたように、二並島の当番船の出船がなく、当然、東のハナも空いている状態。
船長からは、言っておいてくれたら途中で寄ったのにと言われましたが、正直、僕自身、かなり迷いました。
今回は、尾長狙いのつもりできており、それなら、東のハナというのは、もってこいの場所。
ただ、東のハナで尾長が釣れたという話はまだ聞いていませんし、それに、東のハナに上がってしまいますと、モンズマが釣れる可能性は極めて低くなってしまいます。
また、せっかく三ノ瀬周りの日に来たのであれば、三ノ瀬周辺か姫島周辺の磯に上がってみたいという気持ちがあったのも事実。
それで、言い出さなかったわけですが、これは後から聞いた話ですが、前日は、朝の1時間くらいだけ、東のハナの低場で尾長が見えていたとのこと。
こういう読みの甘さ、判断の悪さも僕が釣れない原因の一つなのでしょう。
ですが、仕方ありませんし、それに、沖の島の場合、尾長が最初に釣れ始めるのは、姫島周辺になることも多く、昨年もこの時期に良型の尾長が釣れていました。
さらに、モンズマの期待度が高いのは姫島周辺ですから、結果こちらの方がよかったのかも。
そう思うことにし、僕が選んだ磯は、カメバエ。
うねりで割とギリギリの状態でしたし、釣れそうな気がしたのは、前回上げてもらったカバとかヨウチエンだったのですが、ここは姫島の中でも尾長の実績が高い磯の一つで、特に人気のある磯。
上がる機会が少なく、これまでに数回しか上げてもらったことがありません。
しかも、前回上げてもらってから6年経っており、上げてもらえるならと、ここを選んでみたわけですが、この選択はおそらく失敗。
釣れる釣れない以前に、まともに釣りができる状態ではありませんでした。
磯の全体が濡れて滑りやすくなっており、渡礁の際には転んでしまいましたし、まともに立てるのは西側(南の磯側)のほんの一角だけ。
磯の東側(穴の口方向)は、滑るとかそういうレベルではなく、波が駆け上がってきており、非常に危険。
こんな状態で釣りができるのか不安ですが、これから潮位も下がっていき、さらに日が照ってくれば、マシになってくるはず。
しかし、こんなに荒れているとは。
うねりがあるのは知っていましたが、今年は、本当にうねりがとれません。
そして、こんなにザワザワしているなら、ルアーをもってくるべきでした。
手前の方は少し荒れすぎとして、ワンドになっている部分には、いい感じのサラシがあって、ルアーを通してみたいポイントがたくさん。
でも、今さらどうしようもありませんし、取り敢えず、荷物を鉄柱に繋ぎ、安全そうな場所で、釣りを開始します。
このカメバエは、磯際で尾長が釣れることが多いと聞いており、さっそく餌を撒いてみますと、それらしき姿がちらちら。
いや、ちらっと見えたような気がしただけ。
実際に見えている魚の大半は、間違いなくキツ。
そして、今年やたと見ることが多いソウシハギ。
かなり数のソウシハギが餌の周りによってきて、かなり厄介そう。
仮に尾長がいたとしても、釣れる可能性は極めて低そうですし、それならと沖の潮目でのモンズマ狙い。
遠投用のウキをつけて、沖の潮目を狙っていますと、早々にヒット!
重量感はないものの、ブルブルという感触が伝わってきており、モンズマを確信。
が、寄せてきて、抜き上げようとした瞬間、数匹のサメが寄ってきて、ガブッ!
姫島でのモンズマ狙いには、避けて通れないサメ。
当然、いることは覚悟していましたし、サメがいても、それなりに何とかなるとは思っていましたが、それは、普通に釣りができる場合の話。
滑りやすい磯で、迂闊に動き回れないとなりますと、交わすのが一気に難しくなります。
そして、一度モンズマを食ったサメがいなくなるはずもなく、磯際を徘徊し始めて、これは掛かっても取り込みにくいかも。
そう思ってみたものの、全くそんな心配はいりませんでした。
これ以降、モンズマらしき魚は、一度も掛かりませんでしたので。
また、磯際での尾長狙いも当然不発。
キツ、キツ、キツ…
いや、キツ、キツ、ソウシハギ、キツ、キツ、ソウシハギ…
といった感じで、キツはともかく、過去一くらいソウシハギを掛けた気がします。
表層付近の見えているものであれば交わせるとして、割と深いタナでも食ってくるため、厄介で仕方ありません。
また、頼みの綱と思っていました湧きグレも姿がなく、早々に磯代わりを決断。
道具を片付け、磯代わりに備えるわけですが、ここでハプニングが発生。
片付けをしている間に、海中撮影でもしておこうと、GoProを放り込んでいましたら、何と、ロープが磯に引っ掛かってしまいました。
よく知っている磯の場合、引っかかりやすい場所とかも分かりますので、どの向きに流して、どこにロープを掛けておけばよいかがある程度判断できるのですが、あまり上がったことのない磯ではこういうリスクが高くなります。
しかも、うねりがあったわけで、目を離してはいけないことは明らか。
完全な判断ミスでした。
ちなみに、穏やかな日であれば、下に降りていって外すことも可能ですが、うねりがある中では極めて危険。
海中用のGoProはHERO6。
古い機種ですし、諦めて、買い換えること、そして、今後の海中映像撮影をやめることも覚悟もしたのですが、磯代わりの際、船長にお願いして、船から引っ張って頂き、
無事に救出できました。
GoProは、これまでに3回海に沈めており、その都度、6~7万円の出費。
これが回収できたのは、魚を釣るよりも嬉しかったかも。
なお、磯代わりにつきましては、僕の希望がどうのこうの以前に、潮位とうねりの関係で、磯代わりしなければいけなかったようです。
そういう意味で考えますと、釣れなかったのは、むしろよかったのかも。
釣れていて、残る気満々だった時の磯代わりは、後ろ髪を引かれる気分になったはずですし。
と、良い方に考えてみようとした所で、釣れなかったことが残念であることに変わりはありません。
ここで、モンズマでも確保できておけば、後半が気楽だったのも間違いないわけで、いつもながら、自分の下手くそさが残念に思えてきます。
で、磯代わりで連れてきてもらったのは、大好きな二並島。
上げもらった磯は、東のハナの低場。
ここからは、もちろん、尾長狙いです。
10/25に東のハナの高場に上げてもらってから2週間以上経っていますし、状況がどれくらい変わったのか楽しみ。
キツがいなくなることはないにして、尾長が混じっていてくれたらよいのですが。
そう期待しながら渡礁をし、まずは餌撒き。
が、その前に、服を脱ぐことに。
朝の気温が低かったため、レインウェアを着ていましたが、暑くて汗だく。
これを脱いで、快適にといきたかったものの、それでも暑いくらい。
冗談抜きに、半袖でもよいと思うくらいでした。
で、着替えが終わり、餌を撒いてみるわけですが、ここでも寄ってくるのは、キツとソウシハギ。
さらに、シラコダイなどの餌取りが多い分、こちらの方が厄介かも。
ただ、さすがは東のハナの低場。
尾長が見えていなくても、尾長がいるのではという気分にはさせてくれますし、明らかにキツと分かる魚でも、もしかしたら尾長かもという思えるようになってきます。
もっとも、釣れてくるのは、キツ、キツ、キツ…
いや、キツ、キツ、キツ、ソウシハギ、キツ、キツ、キツ、ソウシハギ…
キツの割合が高くなって、そのキツのサイズがアップしただけ。
前半までのカメバエと同じ状況ですし、さらに言いますと、11/25の時の高場とも同じ。
まだ水温も高めですから、厳しいということでしょうか。
状況が良い時でも釣れない僕が、厳しい状況の中で釣るのは絶望的。
ですが、せっかく上げてもらった東のハナの低場。
沖の島で尾長狙いをする場合、主戦場となる磯の一つですし、僕の中では一番好きな磯。
また、掛かってくるキツも、50cm前後の大きいものばかりですから、引きも楽しめ、さらには、色々な方向に走らせてみたりと、良い練習にはなったかなと。
まぁ、釣れなかった時の、こじつけのようなものに過ぎませんが。
で、結局、ここでもまともな魚が釣れず、先週に引き続き、クーラーの中が空っぽのまま。
残念な話です。
さらに、釣れなかっただけでなく、ハプニングも発生。
渡礁直後は穏やかだったため、下の釣り座で釣りをしていたのですが、昼前くらいから、うねりが太くなってきて、少しずつざわつきはじめます。
そして、少し大きめの波がきて
シューズに付着したオキアミを洗い流してくれました。
クーラーは鉄柱に繋いでありましたし、バッカンも手で押さえて流出を阻止できたものの、この際に、柄杓が流れて、気付いたときには、玉網では届かない遙か沖の方。
使っていました柄杓は、もちろん、松山一投流。
がっくりです。
で、この後は、高い釣り座に移動し、そこから釣りをしていましたが、下の釣り座はこんな感じになることも。
低場でこのような状態になるのは初めて。
いや、このような状態の時に上がるのは初めてですので、良い経験になりました。
ということで、前回のオープン戦に引き続き、今シーズンの開幕戦は、見事に撃沈。
釣行前のブログに、前回が酷かったので、あれ以上悪くなることはないはずなどと書きましたが、今回もキツしか釣れておらず、せっかく掛けたモンズマをサメに持って行かれたのも同じ。
大好きな磯(東のハナの低場)で釣りができたといっても、尾長が見えなければ、残念なだけですし、道具の紛失などを考えますと、前回よりもむしろ悪くなっているような。
釣れなかったらオープン戦扱いにするなどと馬鹿なことを言っていないで、素直に開幕黒星スタートという現実を受け止めたら。
そう思い始めてはいるものの、尾長が見えていないのであれば、開幕戦という扱いにしたくないのも本音。
尾長を見るまでは、オープン戦ということにし、今回もまたオープン戦扱いにしておこうかなと。
もっとも、尾長が見えなかったといっても、僕が見落としただけかもしれませんし、尾長のスイッチが入るであろう時間、場所に、餌を入れ損ねた可能性も高いとは思いますが。
でも、最初にも書きましたように、今回も知り合いの方がたくさん。
しかも、よく知っています大好きな方々ばかりでしたので、たくさんお話もでき、楽しい時間が過ごせたのは間違いありません。
また、道具の被害につきましても、うねりのある中で、あの程度で済んだのは、むしろラッキーともいえ、キツとかに割と切られた中で、ウキのロストはゼロ。
道具の被害としては許容範囲もいえるでしょう。
そして、こういうハプニングも、時間が経てば、楽しく(?)感じられるもので、今回の沖の島釣行も、大満足といってよいかなと。
さて、来週の沖の島は、火曜日の二並島周り。
可能であれば、尾長狙いをしたいと思っていますが、尾長が釣れるようになっているのか。
その前に、尾長が見えるようになっているのか。
いや、その前に、尾長狙いの磯に上がることができるのか。
いやいや、その前に、出船があるのか。
昨日聞いた時点では、まだ問い合わせなしとのことでしたし、台風の影響も気になりますので、ギリギリまで様子見かなと。