沖の島釣行 351回目(2024年21回目)
2024年06月20日(木)
岡崎渡船/ムロバエ
・東のハナ低場(二並島)
出船 04:30 納竿 13:30
乗船客 4名
曇り時々雨
最高 24.7℃ 最低 19.1℃(宿毛)
水温 24.3℃
潮 かなり速い下り
天気予報には雨マーク。
ただ、小雨になっている時間も多く、あまり降らない可能性も否定はできません。
暑くなってきたこの時期、レインウェアは、なるべく着たくありませんので、普通のウェアか、簡易防水程度のウェアにすることも考えたのですが、僕が選択したのは、レインウェア。
気温が高いといっても、濡れると、それなりに寒いですし、それこそ、風があったりしましたら、かなり寒くなることも。
これだけ通っていますと、そういった経験も何度もしており、僕の危機察知能力が、レインウェアを選択させたということ。
もっとも、危機察知能力などと偉そうなことを書いてみたものの、外れの方、間違った方を選択することが多いのも事実。
なので、どうなるか不安でしたが、今回は、レインウェアにしたこと、さらに言いますと、シューズもブーツの方にしたこと、間違いなく正解だったと言えるでしょう。
普通のウェアにしていたら、かなり辛い釣行になったはずですので。
今回は、ムロバエ周り。
この時期は、うねりの関係で、南側の磯が使いにくくなりますし、しかも、今年は、ムロバエ周辺での釣果が今ひとつ。
そういったこともあり、ここ最近のムロバエ周りは、あまり人気のない磯周りになっており、少ない人数ながらも、出船があってくれて良かったというのが本音。
まぁ、4人という少ない人数での出船は、寂しい限りですし、船長にも申し訳なく思うのも事実ですが。
なお、4人の内訳は、上物が2人、底物が2人。
僕を含め、すべて単独のお客さん。
そして、皆さん、よくお会いする常連さんでした。
4時20分に出船した船は、約50分で、一ツバエに到着。
今回、岡崎渡船さん以外で出船があったのは、二並島周りの当番船のみ。
そのため、一ツバエが空いており、ここに、底物の方のお一人が渡礁されます。
また、僕たちは、二並島の空いた磯に渡礁することになるようで、ここからは、当番船の渡礁待ち。
船に残っておられるお二人とお話をしながら、当番船のお客さんの渡礁の様子を眺める時間。
普段は、あまりない状況でもありますし、こういうのも楽しい時間です。
そして、当番船の渡礁が一段落した後、船が動きだし、まずは、底物の方がソトガシラ。
続いて、上物の方が、裸島のハナレ。
ちなみに、船の上から見る限り、裸島のナダレの方には、お二人の方が上がられているようでしたが、何故、こちらなのかなと。
この日の潮は、下り潮。
それなら、ハナレの方が良いような。
ただ、僕が知らないだけで、ここ最近は、ナダレの方がよく釣れているのかも。
それはともかく、残ったのは、僕一人。
船長からは、まだ何も聞いておらず、どこに上げてもらえるのかは分かりません。
普段ですと、どこがよいかと聞いてこられることも多いですから、それがないというのは、空いている磯が限られるということ?
そう思いながら、取り敢えず、荷物だけは、前に出しておきます。
ですが、今回は、ムロバエ周りということで、いざとなれば、ルアーとキビナゴをメインにすることも考えていましたし、二並島の磯が空いていて、イサキ狙いが出来たらラッキーくらいに思っていましたので、正直、どこの磯でも構いません。
ただ、荷物が多いため、狭い磯はどうかなというくらい。
ということで、かなり気楽な気持ちだったのですが、船が進んでいくのは、黒ハエの方ではなく、二並島の方。
お客さんがメチャクチャ多い時とかでしたら、北の地とか東の1番とかもあり得るものの、今回はそんな人数ではありません。
それに、そういった磯なら、多分、どうするかと聞いてこられるはず。
それがないというとは。
そして、一人で渡礁ができ、僕が断ることが絶対にない磯。
ここしかありません。
東のハナの低場!!
まさか、ここに渡礁できるとは。
今の時期、高場とあわせまして、イサキの釣果が最も期待できる磯。
確かに、磯の前には、とんでもなく速い下り潮が流れており、釣りにくそうな雰囲気を醸し出しています。
また、足場のよい磯ではありませんし、途中からは、東~南東の風になる予報。
さらに、今年は、やたらとサメが多いですから、それで、当番船のお客さんが敬遠されたのかもしれませんが、僕としましては、ラッキー、いや、大ラッキーでした。
そんなわけで、今回の磯は、東のハナの低場。
ただ、持ってきている餌は、赤アミ約4枚とボイル2枚。
尾長狙いをするには、少し心許ない量。
また、今期の尾長狙いは終了のつもりでしたから、前回の釣行後に、尾長狙い用のウキ(松山)、針、ハリスなどは、大半を片付けてしまっており、今回は、最低限のものしか持ってきていません。
それに、尾長なんて釣れるわけもありませんし、当初の予定通り、イサキ狙いでいこうと、竿は、マスターモデルⅡではなく、デニオスの2号を選択。
ちなみに、イサキ狙いで2号の竿というのはどうなのかということにもなりますが、サメがいる中で、イサキを取り込もうと思ったら、これくらいでよいと思うのですが、どうなのでしょう。
もっとも、僕の場合、1.5号以下の竿を持っていないのですが。
ということで、東のハナ低場でのイサキ狙い。
しかし、何という速さの潮。
下り潮の時の低場は、かなり速く流れることもありますが、今回の潮は、間違いなく、これまでで一番。
こんな中で釣りができるのかというレベル。
これなら、当番船のお客さんが敬遠されたのも分かるような気もします。
僕自身、こういう潮の中で釣りをした経験がありませんし、どのようにして釣ればよいのか。
渡礁した直後のブログに書きました目標の10匹というのは、実は、かなりハードルを低くしたもの。
本当は、もっと釣る予定で、釣れる気もしていましたが、磯の前に立ち、いざ釣りを開始してみますと、20匹とか30匹などといった偉そうなことを書かなくてよかったと、そう思えてきます。
もっとも、潮が速かろうが何だろうが、ここは東のハナの低場。
イサキはたくさんいますし、イサキは遊泳力のある魚。
こんな流れの中でも、餌を撒けば、上まで浮いてきます。
となれば、釣るのは簡単。
餌取りだらけであっても気にせず、その中に仕掛けをぶち込むだけ。
糸を張っておけば、勝手に引ったくっていってくれます。
そして、イサキが元気いっぱいであることに加え、速い流れの中で掛けている分、引きが強烈。
さらに、サメが近づいてきた時には、さらに加速されますので、イサキとは思えないような引きで、楽しい!!
ブログに書きました目標の10匹なんて、あっという間にクリア。
取り敢えず、引き取り先も確保できていませんので、ここからは、小さめのイサキは、すべてリリースすることに。
でも、この時期のイサキ釣りは、面白みがないと言えないこともありませんが、魚を釣ることが少ない僕にとって、竿が曲がることが嬉しいのも事実。
しかも、今も書きましたように、引きが強くて、楽しいですから、持ち帰り分を確保出来た後でも、止める気が起きません。
それに、暑い時期ですから、なるべく餌を持って帰りたくないというのも本音。
前回持ち帰った分を解凍してもってきましたが、それが臭いのなんの。
餌が足りなくなるくらいなら余る方がマシとも言うものの、この時期は、余らせないのがベスト。
足りないくらいの方がよいのかも。
なお、雨の方は、降ったり止んだりの繰り返し。
レインウェアを着用していますので、全く問題ないレベル
さらに、パラソルも設置し、荷物の雨対策もバッチリ。
今回は、読み通りというか、全てが上手くいってる感じ。
と言いたい所でしたが、想定外なことも。
それは、尾長らしき魚の姿が見えたこと。
基本的には、イサキの下の方にしか見えていませんし、流れが速いため、見えるのは一瞬。
流れの合間、合間に、下まで見えるタイミングがあり、その時に、魚がいるのが確認できました。
もちろん、尾長ではなく、キツである可能性も否定は出来ませんし、大半がキツである可能性の方が高いと思われます。
ただ、尾長が混じっていても不思議ではなく、実際、一度だけですが、水面直下ギリギリまで食い上がってきました。
すぐ目の前でしたから、多分間違いないと思われ、しかも、結構なサイズだったという。
尾長狙いの気持ちでない時、尾長狙いの道具にしていない時に限って、こんなことになるとは。
もっとも、浮き上がってきたのは1回。
下の方に見える魚も、速い流れと、イサキの壁をどうやってクリアするのかという問題があり、仮に、何かの間違いで掛かったとしても、磯際をウロウロしているサメという難敵も控えていますから、良いものが見れたくらいに思っておく方がよいのかなと。
そして、弁当船で、状況を報告。
リリースしていることを伝えますと、裸島のハナレでは釣れていないようで、引き取ってくれるから、残しておけと。
それならそれでよいのですが、裸島のハナレに上がられている方は知り合いの方。
船長に、低場に連れてきたらどうかと打診。
確かに、一人の方が、磯を広々と使えますし、それこそ、後半は、キビナゴとかルアーとかもやろうと思っていましたので、それがやりにくくなるかもしれません。
釣果だけを考えますと、このまま一人でいた方がよいはず。
ですが、低場は、一人で独占するような磯ではありませんし、僕自身、いつも、他の方と一緒に上げてもらっているわけで、船長にも、同礁させて頂いた方にも、本当に良くしてもらっています。
これが正解かなと。
それに、一緒に釣りをした方が楽しいのも事実ですから、「聞いてみて、連れてくるかもしれんけど、本当にかまわん」という船長に、「大丈夫です。是非とも」と答えておきました。
ということで、しばらくして、その方が磯代わりしてこられ、後半は、二人での釣り。
パラソルの位置を変え、荷物も移動させ、お話をしながら、のんびりとイサキ釣りを楽しみます。
イサキを引き取って頂ける方も何人か確保出来ましたし、前半以上に楽しくなりそう。
ちなみに、イサキは、たまに深くなって、釣りにくくなることがあるものの、基本的には、ずっと釣れ続ける状態。
サメも高活性で、掛かったイサキが、速い流れに乗って、一気に走り出しますから、もたもたしていますと、餌食になってしまいますが、それはそれでスリリングで悪くないかなと。
でも、サメって、キツには無反応なようで、何度か掛かったキツに襲いかかってくる様子はありませんでした。
一方で、イサキはもちろん、グレにも積極的にアタックしてきて、唯一釣れました35cmくらいの小さなグレ。
これも危うく食われる所でした。
というか、このサイズでなかったら、確実にアウトだったでしょう。
でも、小さいながらにも、尾長が釣れたのは嬉しく、来シーズンこそは、大きな尾長を仕留めるぞという気持ちになれました。
そんな感じで、釣りを楽しんでいたわけですが、10時過ぎ頃から、そこから風向きが変わってきて、海も荒れ気味に。
パラソルも、片付けておこうかなと思った瞬間、風で無残な姿に。
もっとも、折れたわけではありませんでしたので、直して、ロッドケースに収納。
ここからは、雨を凌ぐのは、レインウェアしかありません。
ただ、問題なのは、雨ではなく、波の方。
後方(高場の方)からの波ができて、その飛沫が。
これは同礁者の様子ですが、その手前にいる僕も、当然、波を被っています。
ただ、こんな中でも、イサキが連れ続けるという。
どれだけイサキは高活性なのだといった感じです。
なお、こんな状況ですし、イサキも30匹超を確保できていましたから、僕は、早めの11時半に終了。
といっても、それは上物の方。
こんなに荒れてきましたら、ルアーを投げないわけにはいきませんので、上物の道具を片付け、ルアーを投げてみることに。
もちろん、狙いは、ヒラスズキ。
コシキバエ方向を狙っていますと、足下付近でヒット!
ヒラスズキではなかったものの、モンツキが釣れました。
久々のルアーでの釣果、これも嬉しい1匹です。
そして、これを釣った後、さらに荒れてきて、高場の船着きくらいまで飛沫が飛んでいる状態。
さすがに、磯際に立つのは危ないかなと思い、この日の釣りはここで終了。
残りは、高い場所に座って、迎えを待っていました。
その際、早めに呼びましょうかという話にもなりましたが、迷惑かなと思って、連絡をしなかったのですが、船に乗った後、船長から、「柴田君、最後は釣りにならんかったやろ。呼べばよかったのに」と。
確かに、割と厄介な状況でしたし、二人とも釣りを止めていましたから、呼んでも良かったかも。
ということで、イサキは、30匹ちょいを持ち帰り。
20匹とまでは言わないまでも、そこそこの数をリリースしていますので、結構な数が釣れました。
今回はイサキ狙いのつもりできていましたから、良い釣果になったと言えるかも。
また、小さいながらも尾長が釣れましたし、ルアーでモンツキも。
それに、何と言っても、低場で釣りが出来たわけで、釣りとしましては、文句なし。
また、後半戦、磯代わりしてきて頂いたのも大正解で、お話ししながらの釣りは楽しく、飛沫を浴びるのですら、笑いにできたくらいです。
一人で濡れていても、ただ寒いだけですから。
また、他のお二人とも、たくさんお話ができ、良い1日になった今回の沖の島釣行も、当然、大満足!!です。
なお、来週は、木曜日の二並島。
天気が微妙ですし、それこそ、今回のように、直前になって天気が変わることも考えられます。
ただ、今のところ、予約は入っているようですから、このままなら、行くことができます。
もう少しイサキ狙いも楽しみたいですし、無事に出船があることを信じましょう。