沖の島釣行 348回目(2024年18回目)
024年05月23日(木)
岡崎渡船/二並島
・裸島ハナレ(二並島)
出船 04:30 納竿 13:30
乗船客 12名
曇り一時雨
最高 22.3℃ 最低 18.9℃(宿毛)
水温 20.5℃
潮 上り/下り
前日の朝の時点での予報は、一日中雨。
夕方くらいからは、マシな予報になってきていたものの、片島港には、雨の日に一緒になることが多い常連さんの車。
これは、確実に雨になるなと、身構えていましたら、出船時間までには雨が上がり、納竿まで一度も降ることがなく、良い意味で裏切られた格好に。
こういう場合、悪い方に転ぶのが、僕のパターンですので、今日はついているのかと期待してみましたが、釣果の方はいつも通り。
また、雨対策として、道具類をビニール袋などに入れていたため、道具を取り出すのが面倒になりましたし、ロッドケースに入れていましたパラソルも、当然出番が無く、ただ単に荷物を重くするだけのものでした。
さらに、ブーツにしたことで、動きにくくなり、足への負担も大きくなったりと、結局は、裏目に出たことばかり。
まぁ、これが僕の釣り。
思い通りにいく事なんて、滅多にありません。
だからこそ、こんなに楽しく、これだけ長続きしているということなのかもしれませんが。
お客さんは、全部で12名。
そのうちの7名の方は泊まりのお客さんで、早い段階から予約されていた方々。
なので、それ以外のお客さんは、僕を含めて、わずか5名ということ。
また、半数以上の渡船やさんが出船されておらず、片島港の駐車場もガラ空き。
悪天候の予報でしたので、仕方がないと言えないこともないのでしょうが、それでも、数年前であれば、雨の予報の日でも、普通に出船があり、二並島の当番船なら、そこそこの人数になることも、珍しくありませんでした。
お客さんが減っていることを実感しますし、餌代の値上げもそれなりに影響しているのかも。
行くか行かないか迷っている時でしたら、餌代も高くなったし、無理して行くこともないかという決断になることもありそうですから。
ただ、今回に関しましては、結果的に、雨の降らない1日になったわけで、行っておけばよかったと思われた方も多かったのでは。
沖の島に泊まられている方がおられるため、少し早めの4:20に出港。
船は母島港を目指します。
が、着いたのは、母島港ではなく、弘瀬港。
ここで、泊まりの方が乗ってこられます。
母島の旅館がお休みだったのか、あるいは、ここ最近、母島港では工事が行われていますので、そのせいなのか。
理由は分かりませんが、普段とは違う光景というのも悪くないものです。
で、泊まりの方を乗せた後、二並島に向かい、まずは、泊まりのお客さんが、東のハナの高場、低場、ヒカリの子に渡礁されます。
ちなみに、ヒカリの子は、普段であれば、比較的上げてもらいやすい磯で、それこそ、ルアーの方が上がられることも多い磯なのですが、イサキ狙いのこの時期には、人気が高くなり、なかなか上がることが出来ません。
実際、僕自身も、イサキ狙いの時期に上げてもらったのは、わずか1回のみ。
しかも、その1回というのも、シーズンギリギリとも言える7月の後半ですから、全盛期には、一度も上がったことがなく、お客さんの少ないこの日は、もしかしたらと期待していましたが、さすがに、そう甘くはなかったようです。
そして、この後、他の方々が、ヒカリの親、中バエ、黒ハエ船着き、西のハナレに渡礁されていき、残ったのは、僕一人。
ここで、船長から、「柴田君、尾長もやるがやよ」「ハナレ、行ってみる?」「一昨日、初福の時は、釣っちょった」「こっちおったら、イサキだけや」と。
さて、どうしましょう。
今回は、泊まりのお客さんがおられることを知っていたため、イサキ狙いのつもりで来ており、イサキ狙いということなら、裸島周辺より、この黒ハエ周辺の方が期待度が高いのは事実。
先週上げてもらいました黒ハエウラも空いていますし、あと、黒ハエ船着き、中バエに上がられているのは、よく知った常連さんですから、一緒に上げてもらうことも出来ます。
ただ、その一方で、船長が言われたように、この周辺なら、尾長はもちろん、口太にも、あまり期待が持てず、さらには、サメがたくさんいることも濃厚。
裸島の周辺なら、サメも少ないですし、なんと言っても、尾長が狙えるの魅力的。
イサキ狙いのつもりだったとはいえ、いつもと同じ量の餌を持ってきており、尾長狙いにも対応可能でしたので、こちらを選択。
裸島のハナレに上げてもらうことにしました。
ちなみに、いつも書いていますが、裸島は特に苦手としている磯で、尾長狙いの場合、どこを狙うのかすら知らないのが現状。
ですが、今回は、渡礁の際に、船長から狙うポイントのアドバイスをもらっていましたし、出船前には、磯釣りセンターの方から、ちょうどその話を聞いていましたから、狙うポイントは分かっています。
なので、あとは、尾長が見えてくれるのかどうか。
そして、ここで餌を撒いてみて、状況を確認しておけばよかったのですが、準備したのはルアーのタックル。
尾長が釣れたという情報を聞いても、半信半疑。
といっても、船長とかからの情報が確かではないという意味ではありません。
情報自体は、信憑性が高いのもよく分かっています。
ただ、このパターンが異常に多いんです。
前日(今回は前々日)に初福渡船さんのお客さんが釣っていたという情報を聞いて、いざ上げてもらったら、全く釣れないという。
さらには、僕の上がった翌日に、島一渡船さんのお客さんが釣られていることも多く、早い話、釣れている流れを僕が止めているということ。
なので、疑っているのは、尾長が見えるかどうかとか、そういったことではなく、自分自身の腕のこと。
半信半疑どころか、間違いなく釣れないだろうという確信のようなものすら感じていますので、それなら、ルアーで釣果を上げておけば、気持ちが楽になるかなと。
というか、単純に、ルアーを投げたかっただけのこと。
裸島は、ヒラスズキの実績が高く、いくらかのサラシもありますので、ヒラスズキが釣れてくれないかなと。
また、ここ最近、ヒラマサなどの青物がポツポツ釣れているという話も聞いており、あわよくばと、ルアーを投げていくものの、不発。
ミノーだけでなく、金属系のルアーも投げ、最後には、ワームまで投入してみましたが、魚からの反応はなく、約1時間で、切り上げることにします。
でも、釣れなくても、ルアーは楽しい!
上物のシーズンは、もう少しで終わりとなりますが、その後に来る夏の時期の釣りが、楽しみになってきました。
そして、ここから上物。
竿を準備する前に、聞いていましたポイントに餌を撒いてみますと、魚が見えます!
確かに、餌取りも多いですし、大きめの魚の大半は、キツのように見えないでもありません。
ただ、足下から飛び出てくる魚の中には、尾長らしき魚の姿もあり、しかも、高活性っぽいですから、一気に気持ちが盛り上がります。
尾長狙いの場合、まずは、魚が見えるかどうか。
これだけでも、気持ちが大きく違いますので、見えてくれたことで、第一関門クリア。
もっとも、僕の場合、ここからが問題なわけで、特に、次の「魚を掛ける」というのが、なかなか出来ません。
さて、今回は。
ということで、魚が見えたのであれば、使う竿は、マスターモデルⅡ尾長。
2.75号の道糸(ブラックストリーム)を巻いたリール(テクニウム2 C3000)を装着し、使うウキは松山5-5
柄杓も、松山一投流を取り出し、準備万端。
まぁ、準備万端といっても、釣る準備ができたわけではなく、釣れずに終わっても、尾長を狙ったという気持ちになれる準備ができたということ。
でも、そういう意味でも、ウキを松山にしたのは正解だったかも。
尾長狙いをしているという気持ちを、より強く感じることが出来るようになりましたので。
準備が出来ましたら、いよいよ釣り開始。
魚が見えているのは、若干深めの場所ですが、ポイントが狭い分、たくさんいるように見え、それこそ、東のハナ並とも言える状況。
ドキドキしながら、仕掛けを入れてみますと、早々に魚からの反応。
強烈な引きですが、この引きは、キツ?
僕の場合、尾長を掛けた経験が少なすぎるため、尾長かどうかの判断は出来ませんが、キツは何度も掛けてきていますので、キツかどうかの判断は比較的出来るようになっています。
その感覚からすれば、多分キツなのでしょうが、もしかしたらと思いながら、慎重にやり取りをし、寄せてきましたら…
やはり、キツでした。
まぁ、尾長がこんなに簡単に掛かるはずもなく、考えてみれば、当たり前なのでしょうが、尾長かもと思ってやり取りできた分、楽しめたかなと。
そして、ここから、怒濤のキツラッシュ。
掛けても、掛けても、キツばかり。
本当に尾長がいるのかと疑いたくなるくらい、キツしか掛かりません。
尾長らしき魚も見えていますし、30~35cmくらいの尾長は、ポツポツ掛かってきますので、尾長はいるはず。
ただ、狙いの尾長は、一向に掛かってくれません。
釣れる釣れない以前に、掛けることが出来なければ、どうにもならないわけで、やはり、この辺りが、実力不足ということなのでしょう。
でも、掛かってくるキツは、どれも40cmを越えるものばかり。
パワフルな引きで楽しいですし、やり取りの練習にもなります。
こういうことを書きますと、負け惜しみのようにも思えますが、イサキを釣るくらいなら、キツの方が楽しい気もしますし、そういう意味でも、この磯にしたのは、正解だったかも。
もっとも、キツの場合、お土産にはならないわけで、食べるということからしますと、イサキの方が上。
そして、そのイサキは、わずか3匹しか釣れず、元々がイサキ狙いのつもりだったことを考えれば、この磯選びが失敗だったとなるわけで、難しい所です。
なお、魚の活性が高かったのは、前半戦のみ。
弁当船の後からは、魚も見えなくなり、キツすら掛からなくなります。
沖の島の場合、前半戦のみ調子が良いというパターンが圧倒的に多く、釣果のことを考えますと、朝一からスパートを掛けるべきだったとも言えそうで、朝一にルアーを投げたことを、改めて、後悔しました。
ということで、今回も撃沈。
毎回、毎回同じフレーズ。
この部分のテンプレートを作っておこうかと思うくらいです。
ただ、下手くそなので、釣れないのが当たり前と思っておけば、気楽なもの。
また、良い意味で予報が外れてくれたおかげで、快適に釣りが出来ましたし、よく知った常連さん達と、たくさんお話もできました。
楽しいかどうかであれば、文句なく、楽しかったと言える釣りになったのも間違いありませんので、今回の沖の島釣行も、大満足!です。
来週は、火曜日の二並島周りを予定していましたが、まさかの台風。
非常に、微妙な感じですが、果たして、どうなるのか。
水曜日以降への変更も含め、様子を見たいと思っていますが、火曜日以外であれば、釣行自体を見送る可能性も否定できません。
一方で、火曜日につきましては、船が出るのであれば、悪天候であっても、行こうと思っています。