沖の島釣行 306回目(2023年16回目)
2023年05月23日(火)
岡崎渡船/一ツバエ
・大ナダレ(ノコバエ)
出船 04:30 納竿 13:30
乗船客 3名
晴れ
最高 23.5℃ 最低 18.7℃(宿毛)
水温 ?
潮 下り/上り (中潮)
今回は、行きの通行止めと雨で、少し疲れ、上がった磯が、滑りやすい磯。
しかも、足場が斜めですから、常に、滑落と隣り合わせ。
また、岡山に戻ってきてからは、2号線バイパスの渋滞。
さらに、虫が付着していたため、洗車もする必要があり、とにかく、疲れました。

お客さんは、僕を含めて3名。
残り2名の方は、前日からの3日釣りで、この日も、母島に泊まられますので、帰りは、僕一人。
そのため、船長から、「帰りは、他の船になるかも」と伝えられます。
正直、少し残念な気持ちになったものの、今回は、こうなる可能性があることが分かった上での釣行でしたので、まぁ、仕方がないかなと。
また、その際、「風裏に回るから」とも伝えられるのですが、これも、問題ありません。
今回は、一ツバエ回りだったこともあり、尾長狙いだとか、イサギ狙いだとか、そういう拘りは、ほとんどなく、湧きグレでも、キツでも、釣れそうなものなら何でもよいといった感じで、割と気楽な気持ちで来ていましたので、風裏に回ってもらえるのは、むしろ、ありがたい話。
ただ、ルアーかキビナゴを持ってくるべきだったかと、少し後悔はしましたが。

4時20分に出港した船は、母島港で泊まりの方を乗せ、まずは、白岩に向かいます。
ここで、上物の方が、ハツフクバエに渡礁

前日、よく釣れていたとのことで、弁当船までの限定で、ここに上がらるようです。
ちなみに、この磯、僕は、一度も上がったことがありませんし、どなたかが上がれるのを見るのも、今回が初めて。
確かに、磯の紹介の本には載っていますが、実際に使われている磯だったとは。
少しびっくりです。
そして、その後、お連れの底物の方が、ムロバエに渡礁

この時点で、残っているのは、僕一人。
まぁ、お客さんが3名ですから、当然そうなります。
そして、船は、櫛ヶ鼻を回った辺りで、一旦ストップ

船長から、「柴田君、どこ行く?」と声が掛かります。
前日は、ずっと下りだったとのことで、それなら、チョボも面白そう。
下りの日のチョボなら、下手くそな僕にでも、チャンスがありそうな気もしますので。
それか、尾長狙いということなら、ノコバエ3番という手も。
満ち引きで潮が変われば、昼前頃から上りになるでしょうし、これも魅力的。
しかし、ノコバエ周辺の磯のすべてが選択肢というのは、贅沢でもある反面、どこを選べばよいのか迷ってしまうという欠点にもなるのも事実。
どこにすればよいか、迷います。

で、最終的に、僕が選択したのは、大ナダレ。
釣れるかどうかはともかく、ノコバエ周辺の磯の中で、最も上がる機会が少ない磯。
せっかくなので、こういう時に上がっておくのも、ありかなと。
ということで、今回の磯は大ナダレ。
ここは、濡れている時には、かなり滑りやすくなる磯で、しかも、船着きの足場が斜めですので、荷物はもちろんのこと、自分自身の滑落にも注意が必要。

まずは、船長の指示に従い、鉄柱を3本持ち、それを、船着きの前に立てます。

そして、その鉄柱を頼りに、慎重に、荷物を運搬

いざという時のために、片手は空けておかないといけませんので、一つずつ、焦らず、ゆっくりと荷物を運んでいき、無事、渡礁が完了。
岡崎渡船さんの場合、元々、焦らされるようなことはなく、むしろ、ゆっくりと安全にという方を、優先してもらえるのですが、今回は、次の人がおられませんので、気持ちにも余裕がありました。

しかし、これだけで、一仕事終えた気分になれます。
そして、荷物を高い場所に運び、釣りの準備を開始。
今回使う竿は、デニオス2-50
何がくるか分かりませんし、ハリスも3号からスタート。
下り潮の場合、南の先端が、本命ポイントとのこと。

ただ、渡礁した時には、まだ潮位が高く、とても行けそうにありませんので、最初は、船着きで釣りを始めます。
船着きの場合、潮が当たってくることになり、しかも、速い下り潮ですから、仕掛けが相当なペースで引き戻されてきて、下手くそな僕には、なかなか難しい状況ですが、ちょうどよい練習になるかなと。
とはいえ、問題なのは、潮ではなく、魚の姿が見えないこと。
結構な餌を撒いてみるものの、餌取りすら出てきません。
もっとも、餌を撒いている場所に問題があるのかもしれませんし、あと、この周辺の磯は、ここ最近使われることが少なく、餌が入っていないため、それが影響しているのかも?
いや、餌が入っていない分、魚がいるなら、すぐに出てくるのか。
その辺りは、よく分かりませんが、期待していました湧きグレも、この時点では、姿を見せておらず、若干の不安を感じながら、釣りをしていますと、磯際で、何かがヒット!
重量感もなく、餌取りかなと思っていましたら、上がってきたのは、何と、グレ。

といっても、30cm
いや、25cmもないような魚ですので、ある意味、餌取りのようなものなのですが。
それでも、1匹目がキツとかでなかった分、マシと言えるのかも。
そう思いながら、釣りを再開しますと、2匹目は、当然のように、キツ

そして、ここからは、ほぼ、キツ
どこに投げても掛かってきますし、おまけに、潮位が高い時の大ナダレって、割と取り込みが厄介ですから、切られまくり。
もしかしたら、切られた魚の中に、キツ以外の魚がいたかもしれませんし、それが尾長だったという可能性も否定は出来ませんが、もしそうだとしましたら、悔しい気もしますので、切られた魚は、すべてキツだったことにしておきます。
で、キツと戯れていましたら、8時くらいから、湧きグレが登場。

本島向きの際をプカプカしています。
尾長狙いの時でしたら、無視することの多い湧きグレですが、今回は、ターゲットの一つ。
これを狙わない手はありませんので、1.7号の竿に交換し、道糸、ハリスとも2号まで落とし、見えています湧きグレを狙ってみましたら、やはり、いつものように食いません。
浮いたり、沈んだりを繰り返しながら、あちこちを移動しており、さらに、警戒心が強いのか、近くに寄っていくだけで、す~っと姿を消します。
こういう湧きグレって、狙うべきなのかどうかは、よく分かりませんが、他に狙うものもありませんし、取り敢えず、このまま狙ってみようかと。
そう思っていましたら、浮いている湧きグレとは別に、少し深めの場所を、グレが泳いでいるのを発見。
まぁ、これも、湧きグレの一部ということなのでしょうが、表層付近よりは、狙いやすいような気がしたため、ウキ下を少し長めにとって、泡が溜まってる付近を中心に、狙っていましたら、運良く、グレが釣れてくれました。

さっきよりは、少しサイズアップしました35cmちょいのグレ。
冬場に、この辺りでよく釣れます、いわゆる、ムロバエサイズと呼ばれるグレです。
嬉しいことは嬉しいものの、持ち帰るサイズではありませんし、この魚は、リリースすることに。
というか、今回は、釣行の翌日以降に、割と予定が入っているため、持ち帰りは、なるべく少なくしようというつもりで来ていましたし、さらに、帰りの船が、岡崎渡船ではないため、釣果写真を撮ってもらう必要もなく、余程の魚でない限り、リリースするつもりでした。
そして、こういう時、持ち帰ろうと思えるような魚が、釣れるわけもなく、この後に釣れましたグレも、サイズは、最大でもここまで

まぁ、僕の釣りなんて、そんなものです。
さらに、11時頃になって、潮位も低くなり、そろそろ大丈夫だろうと、南の先端に移動しましたら、これまた、お約束通りに、潮が、上り潮に変わってしまうという。

前日は、ずっと下りだったと聞いていましたが、その時点で、何となく、嫌な気がしていました。
前日は~、前日までは~
これって、ここ最近、僕の中で、常に上位にランクインするキーワード。
見事に、それが的中です。
また、このノコバエ周辺って、二並島周辺とは、潮の流れが違うことも多く、潮の満ち引きのことを考えますと、こうなることは、十分に予想できたわけですから、少々無理をしてでも、もう少し早い段階で、移動を決断するべきだったかも。
ただ、いずれにせよ、潮が上りになったのであれば、ここで釣りをする必要はなく、釣り座を移動しようと、磯際を歩いていましたら、駆け上がってくる波で、右足が水没。
シューズがびしょびしょになります。
それこそ、こんな所で足を濡らすくらいなら、足が濡れる覚悟で、先端部分に行くのもありだったわけで、こういうズレた所が、釣れない原因の一つなのでしょう。
そして、潮が変わりますと、魚の反応もガラッと変わり、湧きグレは、全く見えなくなり、グレどころか、キツの反応も消滅。
そして、それらと入れ替わって、反応を見せ始めたのが、この魚

潮目付近に仕掛けを入れますと、高確率で当たってきます。
さらに、磯際ではサンノジ。
持ち帰りをしないと決めたせいなのでしょうか、持ち帰らない魚、持ち帰りたくない魚ばかりが釣れてきて、少し複雑な気持ち。
ですが、引きは楽しめますし、これはこれでありかもしれません。
それこそ、無謀な尾長狙いの時には、1日中何もないなんてこともあるわけで、たまには、こういう釣りも、楽しいものです。
で、早めの迎えと聞いていましたので、いつもより早い12時過ぎに、納竿。
ここから、片付けと磯の掃除です。

ただ、この磯の掃除が、思った以上に、厄介。
最初にも書きましたように、この磯、濡れますと、ヤバいくらいに滑りますから、水を流す作業も一苦労。
というか、最初、普通に水を流してしまい、ずるっと滑り、鉄柱がなければ、間違いなく、海に落ちている所でした。
ですから、上の方から水を流すくらいしか出来ず、十分な掃除ができていません。

翌日以降に上がられる方が、おられましたら、迷惑を掛けることになりますが、勘弁して頂けますと、嬉しいです。
ただ、この周辺が使われる可能性は低いと思われますし、さらに、金曜日くらいからは、ウネリが入って、完全に使えなくなるはず。
その間に、綺麗になってくれるでしょう。

ということで、帰りは、島一渡船さんにお世話になって、片島港に帰港。
尾長はもちろんのこと、イサギも釣れませんでしたし、口太も、7~8枚釣れたとはいえ、すべて35cmちょいまで。
サイズ的には、満足できるものではありませんが、ここ最近の釣果を考えますと、これでも検討した方かも。
それに、楽しかったことは、間違いありませんので、今回の沖の島釣行も、大満足です。

さて、来週ですが、木曜日のムロバエか、金曜日の三ノ瀬
ただ、現時点では、雨予報となっており、さらに、台風のウネリもありそうですから、非常に怪しい状況。
お客さんが多い時期なら、少々の悪天候であっても、出船に期待が持てるのですが、今週の状況から考えますと、厳しいかなと。
とはいえ、まだ1週間以上ありますし、出船があることを信じて、待ちたいと思います。